天使が地上に降りてきた理由【松田陣平】Episode.3

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松田side






2月7日



午後11時52分






Aは、この世界から旅立って行った…。








俺の抱いていたアイツはもう居ない。



俺の好きだったアイツはもう笑ってはくれない。








アイツはちゃんと、元の場所へ戻れたんだろうか…。







そうは思ってみたものの、
俺らは、さっきまで我慢していた物が込み上げてきた。




あんなに、その日は泣くなって言われたけど、
そんなの無理に決まってる。








いつも真っ直ぐで、人思いで、誰よりも俺らを大切に思ってくれていて…







アイツは…
沢山の人によって支えられている1つの命の大事さと、生きる事の大切さを教えてくれた。


失ってから気付くのは、遅いって事も…。


一度そこで立ち止まって、考え直す事の大切さも…。


誰かを愛し、愛される事の幸せさも…。




色んな事を、アイツは教えてくれた。




A…俺らに大切な物が何かを気付かせてくれてありがとう…。








俺はきっともう大丈夫だから…。








そっちの世界でも、幸せにな………。









誰かを失うという事は辛いし悲しい。

だけど、そいつの事を忘れる必要ってもんは無い。





絶対忘れねぇからな…。







歳になってこの世界を旅立つまで…
見守っててくれよな…。









｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+*


no-side







空に光る星たちを、都会に住む彼らは見ることが出来ない。






だが、空浮かぶ星達は、彼らの事を見守る事なら出来る。






彼女もその星の一つとなり、
春に近付く闇夜の中、



乙女座という星座の一部として
誰よりも光り輝き、彼らを見守る。







どんなに辛い日があっても、



きっとスピカという星は、



彼らをいつまでも正しい道へと



導いてくれる事だろう。









彼ら6人にとって、この数ヶ月間の終わりは…








ハッピーエンド…だった…?









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