天然記念物2（Y.T）

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『ふーん』




へ？それだけ？


彼の返事に拍子抜け



あんだけ煽っといてそれだけかい




「裕太のばか……」



『なんでそうなるのさ』




「付き合っちゃおうかな〜

太ちゃんと」





『…………


無理、俺がさせない』




「ひゃっ」



隣にいたはずの裕太が
いつの間に私に覆いかぶさっていて




「ちょっ、裕太？どうしたの？」


なんて笑いながら言ってみたものの





『Aはさ、俺のことどう思ってるの？』


なんて耳元の髪の毛をかき分けられ


裕太の声が、息が、耳にかかる



ゾクッ


今まで感じたことのない裕太の色気に
心臓が音をたてる


「どうって、その……」




『幼なじみ？友達？親友？

男女の友情は存在するって思うタイプ？』





「…」






『俺はAのこと友達だなんて思ったことない』



「え？」



それってどういう意味……







『お前はずっと昔から




俺のずっと好きな人』




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