【twst】私はただの比較対象

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「Aさん」



寮に戻る前、ジェイドくんに呼び止められた。




『ん？何』


「明日の放課後2階の空き教室で副寮長会議を行うのですが良ければ来てください」


『.......ぇ』





いや、私副寮長じゃないし、部活無いから昨日から始まったイベを本格的に走ろうと思ってたんだけど…。

明日はどうしても授業終わったらすぐに寮に帰りたい。





『わ、私、副寮長じゃないよ』


「おや、
でもこの前の会議にいらしてたではありませんか。」


『うん、あれはその……仕方なくっていうか…』


「それに副寮長でなくても問題ありませんよ。
副寮長でなくても寮長のサポートをしていらっしゃるラギーさんも来られるそうです」




ラギーさん、あーあのハイエナの人か。




…………てか、なんかジェイドくん強引だなぁ.....。

うーん。




明日はどうしてもイベ走りたい。どうしても。(2回目)


でも正直にそう伝えてもジェイド君は無理やり私を連れ出して来そうで怖いな。

ジェイド君が納得する、断る口実を考えなくては…。







「…Aさん、急に黙られてどうかなさいましたか？」


『あぁ、ごめん。えっと、その…明日は行けれない』


「そうでしたか。理由をお伺いしても？」




…………やっぱ聞かれるよね…。


イベ走る以前に、私は副寮長会議とは恐ろしいものだと聞いている(イデアさん調べ)からそもそも行きたくないのだ。



副寮長会議 = 陽キャとサイコパスの集い


な、らしい。






『うぅ、……………イベ走らせてください』


「おや、イベというのはゲームのことですか」


『はい』


「嫌です」




ものすごい笑顔で拒否されてしまった。

結局私は次の日、副寮長会議に行くことになる。

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