【twst】私はただの比較対象

【出会い編】3 〜イデアside〜 ページ47

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そしてAが帰る時間になった。





「イデアくん、オルトくん、俺の妹と遊んでくれてありがとう。」



爽やかな笑顔のAのお兄さんにそう言われた。



そしてお兄さんはAの手を繋ぎ僕の家を出ようとした時、



『イデア！！』



Aがお兄さんの手を振り払い、走って拙者の所に来た。



「ん？どうかしたの？」


『イデア、しゃがんで』




"はい"と言ってAの目の前にしゃがむと、Aが急に拙者に顔を近づけた。




「(え、なになになに！？！？)」


緊張して目を閉じていると、頬になんか柔らかいものが当たった。




「へっ、、、、」


『ふふふ』



え、今、絶ッ対頬にキスされたんだけど。
なんで！？こんな可愛い子が拙者みたいな根暗に！！？！


いやおかしいおかしい。こんなの陰キャにあってはならないことだろ。




Aは両手で口を抑えて照れたように笑い、お兄さんの元へ行ってしまった。





「兄さん、Aさんに好かれてるんだね！
…………って、髪の毛真っ赤！！」


「あ"〜〜無理、ﾀﾋにそ。オルト助けて」


「兄さんしっかりしてよ……」




あんな無邪気な天使が拙者のお嫁さん候補だなんて……。





「…………格ゲー練習しとこ」


「兄さん、僕も一緒にやる！」







また次に会った時の為に。

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