12 ページ12
.
寮に帰ってお風呂を済ませて髪を乾かした後、イデアさんの部屋に行った。
『おじゃましまーす』
「A氏！！！」
『うわ、びっくりした。
急に大声出して、どうしたんですか？』
コレ見て！と手招きされ画面を見てみると、そこに映っていたのは、なんということでしょう。
マジカメにあげられている、私とジェイドくんが手繋いで歩いてる写真。
『い、イデアさん！これは…』
「A氏さぁ、」
冷たい目でこちらを見るイデアさん。
どうしよう。イデアさんにまで勘違いされたら、私…
「いつから猛獣使いになったの？」
『……へ？』
猛獣使い？
もしかして猛獣ってジェイドくんのこと…？
「あのオクタヴィネルの問題児のウツボ兄弟のうちの1人を手懐けるって…A氏何者？？まさか猛獣使いの素質があったとは…。すごいでござるなぁ」
なんか思ってたのと違う返事がきた。
「どしたの？キョトンとして」
『あ、いや、もっと違うことを言われるかなって…』
「あっもしかして、嫉妬されたかった？？」
ニヤニヤしてるし、馬鹿にしたような言い方。
『べ、別に！？』
「ふひひ、顔真っ赤。
拙者がA氏とジェイド氏が付き合うって思うわけなくない？どーせ不可抗力とかそんなところでしょ」
『はい、本当にそうなんです』
良かった。安心した…。
だってイデアさんにまで見放されるのは、本当に辛いから。
「やっぱり。
それにA氏、拙者のこと大好きじゃん」
「なんて、冗談((((『はい』……え、」
私はイデアさんのことが大好きだ。
だけどそれは恋愛感情とかでは無い。
だって、イデアさんみたいな素晴らしい人と私は普通に釣り合わないし、そもそもイデアさんがお断りだろう。
恋愛感情とは違うのは確か。
でもそれが何なのかは分からない。
「そ、そこは"好きじゃねーよ"ってつっこんでよ…！」
『好きじゃないことなんてないです。
イデアさんのこと大好きですよ』
「そんなストレートに言われたらキュンと来るんだけど」
それでも大好きなのは、イデアさんがいてくれるから私は今ここにいられる。
だからせめて在学中の時だけでもいいから、私はイデアさんを頼りたい。
「君、ほんとそういう所なんだって…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1054人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めめ太郎(プロフ) - オパールさん» 応援ありがとうございます！更新頑張ります💪 (11月12日 16時) (
レス) id: 9c67e3b3bd (このIDを非表示/違反報告)
オパール - 面白いっ！イデアさんが好き…。応援してます！ (11月12日 9時) (レス) @page50 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - hinataさん» コメントありがとうございます！夜寝られているようで安心しました！(笑)申請嬉しいです。承認させて頂きました (2023年1月22日 22時) (レス) id: 1c39842c17 (このIDを非表示/違反報告)
hinata - コメント失礼します、いつもドキドキしながら読ませていただいています！今後のお話の展開が気になって夜しか寝られません､､応援しています！フレンドを募集していると聞いて、「hinata」という名前で申請させていただきました！ (2023年1月22日 7時) (レス) @page35 id: 9350eabdec (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - さく茶さん» コメントありがとうございます！応援嬉しいです！そして、フレンド申請していただきありがとうございます○┓ (2023年1月21日 7時) (レス) id: 1c39842c17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めめ | 作成日時：2022年12月10日 22時
