【梵天】私の婚活、邪魔すんな！

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〜当時10歳〜




マ「おいブス！
1回試合に勝ったからって調子乗んなよ！」

『はぁ！？ブスじゃないし！！
それに調子乗ってないもん！』

場「落ち着けよお前ら。他のやつにメーワクだろーが」




マイキー、A、場地の3人は佐野道場の代表として県大会に出場していた。


当時のマイキーは絶賛Aに片思い中であった。
しかし、上手く好意を伝えることが出来ず、俗に言う"好きな子いじめ"をしてしまっていた。




場「おっし。
それじゃあ俺、次試合だから行ってくるワ」

『行ってらっしゃい。頑張って！』

場「おう！」



そして場地の試合は開始した。


『大丈夫かな…』

マ「あいつが負けるわけねぇじゃん」

『だよね』



Aは若干押され気味の場地を見て、心配しながらも場地から目を離さない。



『…やっぱ圭ちゃんかっこいいな』

マ「……。」



そう。Aは場地のことが好きなのであった。見事な一方通行が生じていたのだ。



マ「……なんでだよ…」ﾎﾞｿｯ

『わっ！見て佐野くん！！圭ちゃん一本取った！！』

マ「んな事見れば分かるって」

『凄い！！凄いよ！！』



そして試合終了後、Aは勝利を収めた場地の元へ駆けつけ抱きついた。


場「お、おい！びっくりすんだろ、」

『おめでとう！！圭ちゃん！！』

場「ありがとうな！！」ﾆｺｯ



遠くからその光景を見ていたマイキー。

マ「……は？」
流石にこればかりは耐えられなかった。



マ「うっせぇんだよ！！バカ女！まじで消えろよ！！」

『……え』

場「お、おい、マイキー…それは流石にやべえって…」


ただただ仰天するAに、焦る場地。


うわ、やらかした…とマイキーは後から気づいた。
しかし、それはもう遅く、



『佐野くんなんて大っ嫌いっ！！！』

目に涙を浮かべたAは走ってアリーナの外に出てしまった。





マ「やべぇ。俺Aに酷ぇこと言った…
………謝らねぇと」

場「え、えぇ！？お前次試合あんだろ！？」

マ「俺出ないから！！言っといて！」

場「はぁあ！？」





マイキーはAを追いかけた。

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