【梵天】私の婚活、邪魔すんな！

17(春千夜side) ページ17

〜過去編〜




水族館に行った日から何日か経ったある日。



「あぁん？小学生のガキが舐めた口聞いてんじゃねぇ！！」

『ガキはあなた達もでしょ。高校生はまだ子供ってAのママ言ってたもん。』



学校帰りに通りかかった公園で、複数人いる地元の高校の不良と喧嘩するAがいた。

そして不良に囲まれてる小さいガキもいた。



弟「姉ちゃ(((「黙れつってんだろ！」……ｳｩｯ」

『ちょっと！弟を返してよ！！』

「おいガキ、人にものを頼む時は土下座しましょうって習わなかったんかァ？」

「俺らが礼儀ってやつを教えてやろーかァ？なぁ！？」



1人の不良がAの目の前にしゃがんで顔を近づけて話す。
普通だったら怖がって逃げ出しそうなのにこいつはビクともしない。むしろ顔が殺気で満ち溢れてた。



「なんか言えや((((ﾊﾞﾁｰﾝ！！！！痛てっ！！！！！」

Aは目線の先にいる不良を殴った。


そして相手が怯んだうちに弟を連れて逃げた。





『あ、春ちゃんじゃん。一緒に逃げよ！』

春「はぁ？なんで俺まで」

『やばい！アイツらが来る！！』



逃げる途中にコイツは俺がいることに気づき、勝手に俺を巻き込みやがった。後ろからはゴリラみたいな奴らがひでぇ顔しながら追いかけてくる。


なのに何故かこいつは楽しそうだった。

そして謎に、俺も楽しかった。



その後俺らは近くの交番まで逃げ切り、不良共はサツに捕まった。



その帰り。





春「お前怖くねぇの。あーいうの」

『うん。怖くないよ
だってAの方が強いから』


ドヤ顔で言ってきた。


春「そんなわけねぇだろ。絶対嘘だ。」

絶対あいつらの方が強いし。見るからにそうだ。


『ほんとだし！たぶんA、春ちゃんよりも強いよ』

春「んなわけねぇだろ。俺の方が強いし。
……てか、強くなる。








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そんでお前のこと守るから…」

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