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(春千夜side)




Aちゃんが会社から出てきた所を車に乗せて、アジトに言った。




『私のこと覚えてましたか…』

「ちゃんと覚えてた。」




もう嫌なくらい。

「ボスって従兄弟とか居たんすか」

「なんでそんなこと聞くんだ?」

「あ、いや、その深い意味はないっすけど」

「ふーん。まぁいいや。
居たよ、従兄弟。一個上のすげぇ可愛い子。
いっつも一緒にたい焼き半分コしてたし、一緒に昼寝してた。」





と、こんな感じに。
正直聞いててすげぇ嫌だった。





そしてアジトに着いて、Aちゃんをマイキーの居るところに連れていった。


『万次郎っ!!』


屋上で空を見ながらたい焼きを食べるボスに、Aちゃんは後ろから声をかけた。



「……はっ?」

後ろを振り返ったボスは驚いた顔をする。


『万次郎、、、元気…?』

「A、え、、、なんで…?おい、三途…」


俺とAちゃんを交互に見合う。


「お前、どういうこと。なんでAを…」

『違うよ、万次郎。私が万次郎に会いたくて、春千夜さんに頼んだの。私の意思でここに来た』



うわぁヒヤッとしたわ。絶対Aちゃんが口挟まなかったら完全に殴られてたわ。



「そっか……A、会いに来てくれたんだ」

『そうだよ』

「……三途、席外してくれ」

「え、あ、………っす」




反論出来ず、そのまま屋上を出た。


その後、運悪く俺は灰谷兄に絡まれた。




「あれ、三途元気ないじゃん。
どした?ヤクやりすぎてとうとう脳みそ死滅したか?」

「うるせぇ。今てめぇと喋ってる暇はねぇんだわ」

「えー釣れねぇな。あ、そーだ。
この前商談に来た女お前のこと気に入ってるみたいだから、今日の商談の続きはお前に任せるわ〜。
失敗すんなよ。」

「おー」

「(やけに素直じゃん。変なの)」



Aちゃんとマイキーのことがどうしても気にかかり、灰谷兄の話をあんまり聞いてなかった。
でも多分この後の商談のことだろう。まぁ余裕だろ。





……従兄弟同士って結婚できるんだっけ。

そんなことを考えるくらい、俺はものすごく不安だった。

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タムタム - 年齢設定違和感あるなぁ (2022年3月9日 1時) (レス) @page20 id: bc2f92c74f (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです☺️ (2021年11月3日 21時) (レス) id: fe46b500ec (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - ATR214YSさん» ありがとうございます!! (2021年11月3日 21時) (レス) id: fe46b500ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 初めて、陰ながらに見させていただいていました!とても面白くて面白かったです!お疲れ様でしたー! (2021年11月3日 20時) (レス) @page28 id: e7ca48453b (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした! (2021年11月3日 20時) (レス) @page28 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めめ | 作成日時:2021年10月15日 23時

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