オモイアイ【三途春千夜】

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『うわぁああああああああ！』

「んだよ、うるせぇなぁ」

『春千夜さんごめんなさいっ！！』



爆睡をかまし、目覚めたら7時30分。
お弁当を作ろうと5時に起きようとしたのに…


『もう時間が間に合わないので出来たら届けます！
お昼までに、仕事場の位置情報送っといてください』

「おー了解。つーかAちゃん仕事は？」

『今日はお休みなんです。』



春千夜さんは私が顔を洗ってる間にスーツに着替え、出る支度をし始めた。


『ネクタイ曲がってますよ』

「俺ら、なんか夫婦じゃね？」

『気の所為ですよ。』


春千夜さんの曲がったネクタイを直してあげたらそう言われた。私はただそういうのが気になってしまう性格なだけなんだ。




「行ってきますのちゅーしてくんねぇの？」

『もー！しませんよっ！早く行ってください！！』


背中を押して春千夜さんを外に出そうとしたけど彼には全く効かず、じゃあ俺からするわ。とか言って唇にちゅーってされた。私の意見は無視かよ。







春千夜さんが仕事に行ったあと、冷蔵庫を開けた。
だけど食材なんてものはなかった。
スーパーに買いに行こう。


『手持ちは…………3400円か。』

なんとかなるっしょ。財布は昨日から持っていたので手元にあった。





そして、買い物し終わりキッチンに立ってお弁当を作り始めた。

たまに会社に持っていくために作ったりしていたので割とお弁当作りには慣れている。

いい具合に具材を詰めて弁当を完成させ、スマホを開くと春千夜さんから1件のメッセージ。


ちゃんと位置情報を送ってくれていた。


"今から行きます。"とだけ返信しておいて、私も弁当片手に家を出た。









梵天のアジトも、意外に春千夜さんの家から近い。
すぐに着いた。


でも、中に入ると少々厄介だった。





「おい、誰だァ！？てめぇ！！」

「見ねぇ顔だなァ！？怪しい奴じゃねぇよなぁ！？」

『あ、、、えと、、、三途さんに用がありまして…』

「あぁ！？三途さんがてめぇみてぇな女にあうわけねぇだろっ！！！」




入って10秒もたたないうちに知らないヤクザに絡まれた。

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