オモイアイ【三途春千夜】

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勢いのまま車に連れられた。



『さっきの人と知り合いだったんですか？』

助っ席に座らされ、春千夜さんに尋ねた。



「あそこのホスト、俺らが経営してんだよ」

『あぁなるほど…』


あそこは梵天の持ち物ってことか。理解理解。
………ていうか1番大事なことを聞くの忘れてた。


『なんで私の居場所がわかったんですか？』

「あ"？んなもん、GPSに決まってんだろ！」

『はぁ！？ちょっと何でものつけてくれてるんですかっ！？酷い！！最低！！！』



また思わず春千夜さんをぶっ叩いてしまった。

もうこの人やだ！いつそんなものをつけたの…？
ってことは私はいつどこにいても春千夜さんの監視下に置かれてるってことじゃん。……やだ。



「おいっ！事故るだろーが。大人しく座ってろ」



もうあんたの脳内が事故りまくってんだよ。


『大人しくなってられませんよ！てか、今からどこに行くんですか！？』

「ラブホか俺ん家」



え、何その二択。最悪かよ。


『どっちも嫌ってのは…「あ？認めねぇわ」
……ですよねー。
それなら春千夜さんの家がいいです。』


2日連続はきついですわ。



「それじゃあ、アレだな。
今日からお前の家はここだ。」

と言われ、車は止まった。気づけば目の前にものすごく大きなタワマン。




『……えっ、大き………。』

「さっさと車降りろォ」

『は、はい。』


言われるがままに車を降りた。
え、何ここ？こんないい所に住んでんの？この人。



「ここの最上階。俺の部屋」

『……嘘でしょ…？』

「嘘じゃねぇよ。お前も今日からここに住むんだよ」


……え？ｺｺﾆｽﾑﾝﾀﾞﾖ？



『どういうことですか？』

「いや、そのまんまの意味だわ。
お前が勝手に浮気なんかするからだろぉ？」

『いや、浮気って…』



そもそも私ら付き合ってもないし、そもそも私は春千夜さんのこと好きじゃないし、同居っておかしいでしょ……



「さっさとエレベーターに乗ろーぜェ」

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