88 ページ8
.
ショック過ぎて言葉にもならない。
そんなこと、軽々しく提案できるものなのか。
「……………無言か。」
そう言ってレオナは立ち上がり、部屋を出ようとする。
「今まで散々付き合わせて悪かったな」
泣きじゃくる私のことを放置して、本当に部屋を出てしまった。
そんなつもりじゃなかった。
嫌だなんて1度も思ったことがない。
変に気を使わなくていいし、一緒に居て楽だし、居心地が良かった。
………追いかけないと。
そう思い部屋を出ると、レオナの後ろ姿が見えた。
『……レオナ』
私が名前を呼ぶと彼の耳がピクっと動き、こちらを振り返った。
走って追いかけようとしたけど、履き慣れないヒールの靴のせいでドレスの裾に突っかかり、盛大に転んでしまった。
あーあ。ダサすぎる。
行かないで欲しいって泣いて縋って、仕舞いには転んで。
………本当はレオナの方が嫌だったのかな、私の事。
そりゃ嫌だよね。こんなダサい奴。
だからわざとああ言って…。
諦めよう。
立ち上がろうにも、立てなかった。
どうしよう。足が変な方向に曲がってる。
「おい、大丈夫か」
『……レオナ。』
だけど、まだ期待する自分がどこかにいた。
「立てないのか。
待ってろ、医者呼んでくる(((『待って』……あ？」
『どこにも行かないで……』
だからそう言ったのだと思う。
私はレオナに運ばれ先程の部屋のベッドに寝転がり、私の言う通りレオナはそばに居てくれた。
だけど足の痛みが酷くなり、表現しようのない叫びが私から発された為彼が急いで家の専属の医者を呼んでくれた。
結局、私は１ヶ月の松葉杖生活を余儀なくされた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1531人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めめ太郎(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます。フロイドとシルバーとデュースですね、了解です！こちらこそ読んで頂きありがとうございます！！ (3月10日 21時) (
レス) id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - 続編お疲れ様です&おめでとうございます。フロイドが可愛いので美味しい思いさせてあげてほしいです← あと、シルバーとデュースも好きなのでもっといっぱい出していただけたら嬉しいです（笑） 更新ありがとうございます。応援しています。 (3月10日 8時) (レス) id: d6e35f0f31 (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - 無地さん» コメント嬉しいです。こちらこそ読んで頂きありがとうございます。マレウス様の本格的な登場はもうすぐです‼️お楽しみに‼️ (3月6日 22時) (レス) @page2 id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
無地(プロフ) - マレ様登場待ってました…命助かります。大変大好きなストーリーで毎夜毎夜楽しく読んでほくほくした気持ちで寝てます。小説を産んでくださりありがとうございます。 (3月6日 1時) (レス) @page1 id: a22e934912 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めめ | 作成日時：2024年3月5日 21時
