102〜エースside〜 ページ25
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俺の好きな監督生が、監督生の好きなジャミル先輩に振られた。
『……まぁ良かったじゃん。
監督生さんのこと諦めずに済んだよ？』
すぐ隣にいるA先輩は俺にそう言う。
「………うーん、なんか複雑っす」
『そーなの？』
「はい。監督生が他の誰かと付き合って欲しくないってずっと思ってましたけど、なんか、今、監督生の悲しそうな顔を見るのもなんか嫌だなって、」
この人の前では本当に取り繕うのが難しい。
本音がダダ漏れてしまう。ほんと自分がダサくて嫌になる。
『へえ』
「なんなんすか、その顔」
"なんか意外〜"みたいな顔をしてこちらを見てくる。
すると、ｽﾙｯとA先輩の手が俺の頭に乗る。
『意外と優しいんだね、エースくんって。
私だったら、ジャミルくんなんかより君を選ぶよ』
……はぁ、？何それ
別に先輩に選ばれたってっ、
『どしたの、泣いてるよ、、？』
「うるせぇー、先輩のばか」
『いや、いきなりの悪口やめれ。ほんとにどうした？？』
頭を撫でてくれる温もり、優しい笑顔。
他でもない先輩が俺だけのためにこれらを向けてくれる。
それがなんかすげぇ嬉しい。
だけど、少し経つとA先輩が俺を撫でるのをやめた。
「……もっと撫でてくださいよ」
『えぇ、手が疲れる』
「いっつも、デュースばっかりずるい」
『エースくんまじでどしたの？そんな甘えてくる人じゃなかったでしょ。キャラ変わった？？』
「今はそういう気分なのー」
何それ…と呆れながらもA先輩は俺を撫でてくれた。
この先輩はほんとに優しい。
『そろそろ戻ろう』
「…はーい」
先々と前に進むA先輩を追いかけ、勝手に彼女の手に指を絡めた。
『甘えたいからって手ぇ繋がないで。
監督生さんに勘違いされるよ？まだチャンスはあるんだから』
「…監督生は、もういいです。俺、A先輩がいい…」
『それは、………今だけだよ』
先輩は手を離し、先に寮に戻ってしまった。
監督生を好きだった時とはなんだか違う感情が俺の中で芽生えた。これが"今だけ"なわけあるか。
………あの笑顔、俺だけに向けてくれないかなぁ。
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めめ太郎(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます。フロイドとシルバーとデュースですね、了解です！こちらこそ読んで頂きありがとうございます！！ (3月10日 21時) (
レス) id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - 続編お疲れ様です&おめでとうございます。フロイドが可愛いので美味しい思いさせてあげてほしいです← あと、シルバーとデュースも好きなのでもっといっぱい出していただけたら嬉しいです（笑） 更新ありがとうございます。応援しています。 (3月10日 8時) (レス) id: d6e35f0f31 (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - 無地さん» コメント嬉しいです。こちらこそ読んで頂きありがとうございます。マレウス様の本格的な登場はもうすぐです‼️お楽しみに‼️ (3月6日 22時) (レス) @page2 id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
無地(プロフ) - マレ様登場待ってました…命助かります。大変大好きなストーリーで毎夜毎夜楽しく読んでほくほくした気持ちで寝てます。小説を産んでくださりありがとうございます。 (3月6日 1時) (レス) @page1 id: a22e934912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめ | 作成日時：2024年3月5日 21時
