97〜シルバーside〜 ページ20
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「な、泣いて、、」
『……力強すぎ。離して』
そのように言われたが、離せなかった。
今、Aのことを手放してしまえば、これまでの彼女が一生帰ってこなくなってしまうのではないかと思った。
「申し訳無いが、それはできない」
『……なんでｯ』
「すまない。今は本当にお前のことを離したくないんだ」
『……ｸﾞｽﾞｯ……………わっ、』
掴んでいたAの腕を思い切り自身の方に引き、彼女を抱き締めた。
いきなりのことだったので彼女は驚いた反応をした。
「俺が原因か？」
『半分君で、半分私。
………私、君に嫌われるようなことしたかなって思って』
思いもしなかった理由だった。
「……嫌うわけないだろう」
『だって素っ気ないし、中々目合わせてくれないし』
「そ、それは……」
正直に思っていることを話した。
するとAは申し訳なさそうな顔をする。
『ご、ごめんなさい。
一緒の部屋になると思ってなくて、いつも家で着てるパジャマを持ってきたから…
………全体的に私がダメだったね』
俺が"Aはダメじゃない"と言えば、抱き締め返してくれた。
『シルバーくんってさ、なんで私と仲良くしてくれるの？』
「仲良くするのに理由はいるのか」
『……っ、…………んーん、いらない』
と言って微笑む彼女と目が合う。
涙目で潤んだ目に、小さくて綺麗な形の唇。
彼女の頬を撫で、唇を重ねた。
優秀で優しくて、強いと思っていた彼女は実は寂しがり屋で傷つきやすいのだと言うこと今日初めて知った。
そんな性格すらも愛おしいと思えた。
俺はAに恋をしているのかもしれない。
『シルバーくん、筋肉凄い…』
「毎日鍛えているからな」
Aは柔らかい。
だけどこれは言ってはいけない気がしたので口には出さなかった。
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めめ太郎(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます。フロイドとシルバーとデュースですね、了解です！こちらこそ読んで頂きありがとうございます！！ (3月10日 21時) (
レス) id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - 続編お疲れ様です&おめでとうございます。フロイドが可愛いので美味しい思いさせてあげてほしいです← あと、シルバーとデュースも好きなのでもっといっぱい出していただけたら嬉しいです（笑） 更新ありがとうございます。応援しています。 (3月10日 8時) (レス) id: d6e35f0f31 (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - 無地さん» コメント嬉しいです。こちらこそ読んで頂きありがとうございます。マレウス様の本格的な登場はもうすぐです‼️お楽しみに‼️ (3月6日 22時) (レス) @page2 id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
無地(プロフ) - マレ様登場待ってました…命助かります。大変大好きなストーリーで毎夜毎夜楽しく読んでほくほくした気持ちで寝てます。小説を産んでくださりありがとうございます。 (3月6日 1時) (レス) @page1 id: a22e934912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめ | 作成日時：2024年3月5日 21時
