【ｎ年前】〜マレウスside〜 ページ11
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「君、お城に帰る決心はついた？」
「……………絶対帰らない」
「そっかァ。それは困ったなぁ。
今頃、君のお城の使用人や近衛兵達は血眼になって君のこと探しまくってるんだろうね。誘拐かー！？とか何とか騒ぎまくって、この広い広い茨の谷中を必死に捜索して。
あーぁ、超大変そうだなぁ。可哀想」
「……………ッ…」
「しかも私が君のことを匿ってるのがバレたら、私、処刑されるかも。((((「そ、それは！！！」…あーぁ、まだﾀﾋにたくないなぁ」
「それは、絶対ダメだ。エルラが居なくなるのは…絶対嫌だ。………何とかならないのか」
家出をした、初めて会った僕に対して嫌な顔1つせず、優しく受け入れてくれた彼女が殺されてしまうなんて、耐えられない。
「うん、どうすればいいんだろうね」
「帰るっ！！」
「ふふ、君は優しいね。私の事想ってくれたんでしょ。
………ありがとう。」
頭を撫でられた。エルラが僕に近づくとなぜかドキドキした。
「一緒に帰ろうね」
「うん」
それから手を繋いで城まで帰った。
「…マレウスくん。」
この時初めて名前を呼ばれた。
「なんでフローラ家の妖精が人間と暮らしてるんだろうって思ったでしょ。
昔、自分の教え子が人間に殺された。
人間と妖精の間の争いで、あの子は勇敢に戦ったから。
それから人間のことを嫌いになる妖精は増えた。
だけど、私はもっと人間のことを知ろうと思った。私達と彼らが仲良くなる世界線って有り得ないのかなって。
だって、再発防止って大丈夫でしょ？
……優しい君が茨の谷を引っ張っていくなら安心だね。
マレウスくんは良い当主になれるよ」
「………そんなことない。城の者に迷惑をかけてばかりだ」
「自覚があるなら偉いよ。みんな周囲に迷惑をかけながら成長していくんだから。
私、君のお祖母様の所にまで一緒に行こうか？」
「いや、1人で行ける」
「そっかァ偉いね。
それじゃあバイバイだね。いつでも遊びに来なよ」
彼女は僕の額にキスをして去った。
それから何度も彼女の家に遊びに行ったが、ある日を境に彼女は姿を表さなくなった。
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めめ太郎(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます。フロイドとシルバーとデュースですね、了解です！こちらこそ読んで頂きありがとうございます！！ (3月10日 21時) (
レス) id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - 続編お疲れ様です&おめでとうございます。フロイドが可愛いので美味しい思いさせてあげてほしいです← あと、シルバーとデュースも好きなのでもっといっぱい出していただけたら嬉しいです（笑） 更新ありがとうございます。応援しています。 (3月10日 8時) (レス) id: d6e35f0f31 (このIDを非表示/違反報告)
めめ太郎(プロフ) - 無地さん» コメント嬉しいです。こちらこそ読んで頂きありがとうございます。マレウス様の本格的な登場はもうすぐです‼️お楽しみに‼️ (3月6日 22時) (レス) @page2 id: 60593fa02c (このIDを非表示/違反報告)
無地(プロフ) - マレ様登場待ってました…命助かります。大変大好きなストーリーで毎夜毎夜楽しく読んでほくほくした気持ちで寝てます。小説を産んでくださりありがとうございます。 (3月6日 1時) (レス) @page1 id: a22e934912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めめ | 作成日時：2024年3月5日 21時
