グクくんの手帳管理係 (ページ5)

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「なんでこんなに間違えるわけ？」

「ひぇ … うぅ …」

家に帰れば、

彼は、私の家庭教師

「たく、数学よぇよ」

「だって、嫌いなんだもん…」

「ここは、これを代入してこうゆーふうに計算すんの、公式覚えてんだからそれ使えば解けんじゃん」

「え、あっ、ほんとだぁ」

「たくっ」

こうやって私の前では素を出してくれてるから
嬉しいんだよなぁ、

ああそれだけで特別なのかな…

なんて思ってしまう。

って、バカばかそんなわけないじゃん！！

「あ … そろそろ休憩の時間だね

いつものでいい？」

「ん、苦いのちょーだい」

これ、私とグクくんの秘密なのかな。

グクくんにつくるカフェオレは、砂糖はほとんどいれない、ほどほどの苦さがベストなの。

これ知ってるのは私だけかな…ってまた特別って思っちゃった。

「じゃあ、作ってくるね …」

「A」

「ん？なー…」

名前を呼ばれて振り向こうとすると腕を引っ張られ

「Aの甘い砂糖ちょっと多めにな？」

にやと怪しく笑う彼

「～～～、わっ、わかった！ちょっと甘めにするね！！！、？、」

早く逃げたくて、パタパタとスリッパを鳴らしながらキッチンに向かった。

あれは、反則だよぉ…って顔面真っ赤にしながら。

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「ふふ、可愛いやつ笑」

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