第7話 ページ9
俺は自室で本を読んでいると、襖がゆっくりと開いた。
「主、失礼致します。」
そこには、正座をして深くお辞儀をしているへし切長谷部がいた。
『長谷部か。どうした？』
「内番や出陣は如何致しましょうか…。」
『あぁ…狐がそんなこと言ってたな…』
俺は読んでいた本を机の上に置き、長谷部に近付いた。
「…いかが致しましたか？」
『ここに来て1週間くらい経つけど…まだ皆と馴染めてないから、出陣はもう少し後にしようと思ってたんだけど…長谷部はどう思う？』
長谷部は、俺ですか？と言って腕を組み少し考えてから、また俺に向き直った。
「主がそういうならばいいかもしれません。で、内番は？」
『そうだな…加州と歌仙に稽古をさせて、鳴狐と鶴丸に畑を、髭丸と膝丸に馬をやらせてくれ。』
長谷部は承知しました。と言って部屋から出て行こうとした。
『あぁ、長谷部！お前これを伝えたら俺のところに来てくれ。』
長谷部は首を傾げたが、分かりました。と言って部屋を出た。
俺はふぅ…。と一息ついた。
多分長谷部は…。
〜〜〜〜
「失礼します。主、何か御用ですか…？」
俺は長谷部を中に入れて、俺と向き合うように座らせた。
『さて、長谷部。お前に１つ言いたいことがある…。』
『俺のこと嫌いなら主って言うのはやめろ。』
長谷部は驚いていたが、すぐにスッと真顔になった。
「…何を根拠にそんなことを？」
『理由は２つ。１つ目は、お前の表情だよ。』
表情…？と言って長谷部は首を傾げた。
『俺との会話のとき、一切目が笑っていたりしてないんだ。無表情。たまに俺に対して嫌な顔もするからそれが１つ目。』
長谷部は何か言いたげだったが、俺は無視して話を続けた。
『２つ目は、お前が俺と話した後、俺の見てないところで壁とかを殴っているから。』
「！？…見ていたの…ですか…。」
長谷部は悔しそうに口を噛んだ。
『聞くところによると、長谷部は主命とあらば…って主にいつも命令を聞くらしいけど、俺には一切聞いてこないからさ…。』
俺は長谷部に近付いて、目の前でいった。
『長谷部…俺に対してのお前の本音を聞かせろ…。』
俺は長谷部の目を真っ直ぐ見て言った。
長谷部は下を向いて、ズボンの裾を強く握って口を開いた。
「俺は…俺は…」
「貴様のことを主と思った事は一度もない…！！」
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黒希輪廻(プロフ) - あと、文字化けが所々えぐいっす…… (2019年6月15日 19時) (
レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
黒希輪廻(プロフ) - な、七話の内番の話、髭切が髭丸に…… (2019年6月15日 19時) (レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» ありがとうございます！これからも頑張ってまいります！ (2018年7月22日 13時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)
豆犬(プロフ) - いえいえ、大丈夫ですよ(*´∨｀*)これからも、頑張ってくださいね!!応援してます！ (2018年7月22日 1時) (レス) id: 7127065132 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» 皆さま本当にご報告ありがとうございます…。アホな間違いを見せてしまいお恥ずかしいデス…。 (2018年7月21日 23時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高木隆 | 作成日時：2018年4月24日 19時
