第5話 ページ7
『…。何処だ、ここ…。』
朝起きたら、知らない天井が目に映り、つい声に発してしまった。
あぁ、確か昨日本丸に来たんだったな。
俺は起き上がり、服を着替えて大広間に行った。
『まだ誰も来てない…な。』
俺は適当に座って誰か来るのを待っていた。
すると、ゆっくり襖が開いた。
『お前は確か…乱藤四郎…』
そこには、綺麗な金色の長髪をしている乱藤四郎がいた。
「…早いんだね…。」
乱は俺の座っているところから数個空けて座った。
『…。』
「…。」
き、気まずい…。
嫌なんだよなぁこの空気。なんかいづらいんだ…。
俺はなんか話題を作ろうと考えていると…乱から声をかけてきた。
「…君は僕を見て…なんとも思わないの？」
『えっ？』
乱は顔は下がっていたが、身体を此方に向けてズボンの裾をギュッと握った。
「…僕…前の主に言われたんだ…。気持ち悪いって…」
『何処が？』
「えっ？」
『だから、何処がって。』
乱は驚いて顔を上げた。
「だって…だって僕こんななんだよ！？なんとも思わないわけないじゃん！！」
俺は髪をかいた。
思わないわけないって…。
『それぞれの個性をなんで俺なんかが否定しなきゃならねぇんだよ。』
「！！」
俺は乱の髪を触った。
少し乱がのけぞったが、触らせてはくれた。
『確かに乱は女みたいだよ。俺も最初は女の子って思った。けど…』
俺は乱の目を真っ直ぐに見た。
『可愛いとは思うが、気持ち悪いなんて思わねぇよ。…お前は、多分女みたいで気持ち悪いって言われたんだろ？』
乱は図星だったのか、驚いた顔をした後…泣きそうな顔になった。
『いちいち個性に文句付けてたらきりがねぇし、人のことになんか言うのが、俺は面倒くせぇんだよ…。』
「へ…。」
乱は気付いてないのか、一筋の涙が流れていた。
「…ねぇ…話…聞いてよ…。」
乱は俺の服をギュッと掴んだ。
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黒希輪廻(プロフ) - あと、文字化けが所々えぐいっす…… (2019年6月15日 19時) (
レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
黒希輪廻(プロフ) - な、七話の内番の話、髭切が髭丸に…… (2019年6月15日 19時) (レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» ありがとうございます！これからも頑張ってまいります！ (2018年7月22日 13時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)
豆犬(プロフ) - いえいえ、大丈夫ですよ(*´∨｀*)これからも、頑張ってくださいね!!応援してます！ (2018年7月22日 1時) (レス) id: 7127065132 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» 皆さま本当にご報告ありがとうございます…。アホな間違いを見せてしまいお恥ずかしいデス…。 (2018年7月21日 23時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高木隆 | 作成日時：2018年4月24日 19時
