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過去編1 ページ38

俺は、赤ん坊の頃、親に捨てられた。

理由は、できちゃっただけだから子供を育てるなんて無理。という理由だ。

だから俺は孤児院で育ってきた。

あの時は楽しかった。

みんな優しくて明るくて、同じ境遇にあった子も沢山いたから、俺はこの孤児院が大好きだった。

けど…そんな楽しい日々は続かなかった。

俺が当時12歳のとき、その悪魔は現れた。

「君が…高山くん?」

『?おじさん誰?』

「宮川正樹って言うんだ。高山くん、今日から高山くんは僕たちのお家に来るんだよ?」

『え?俺のお家は…ここだけど…』

するとそいつは、ある紙を俺に見せてきた。

『…これなに?』

「君をおじさんの家に引き取るっていう契約書ってやつだよ。さぁ…お家に帰ろう。」

そいつは俺の目の前に手を出してきた。

俺は、その大きくてゴツゴツした手を、躊躇しながらも握った。

俺は黒い車に乗せられて、孤児院を去った。

この時の俺は、また帰ってこれるだろうと思っていた。

この暖かくて、居心地のいい家に。

…しかしそんなわけがなかった。

俺はある家に着き、中に入れられた。

すると、後ろからいきなり口をハンカチで塞がれた。

『んぐっ…んん!?』

「暴れんなよ。大丈夫…すぐに効いてくる。」

なんの事かと思いながらも抵抗をしていたが、次第に瞼も重くなり、俺は眠りについた。

〜〜〜〜〜

目を開けると、見たこともない天井と、宮川正樹が裸で俺の上に乗っていた。

『おじさん!?なにして…』

「おじさんじゃねぇ…ご主人様だろうが!?」

『ッ!!??』

いきなり殴られた、それも口が切れるほどの強さで。

さっきまで優しそうなおじさんが、一変していた。

『な、なに…』

「ハハッまだ理解できてねぇのか?安心しろよ。…お前を快楽の道に連れてってやるよ。」

目の前には、真っ黒に顔が塗りつぶされたおじさんがいた。

そいつは俺に手を伸ばした。

まさか…されるなんて…思ってもいなかった。

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黒希輪廻(プロフ) - あと、文字化けが所々えぐいっす…… (2019年6月15日 19時) (レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
黒希輪廻(プロフ) - な、七話の内番の話、髭切が髭丸に…… (2019年6月15日 19時) (レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» ありがとうございます!これからも頑張ってまいります! (2018年7月22日 13時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)
豆犬(プロフ) - いえいえ、大丈夫ですよ(*´∨`*)これからも、頑張ってくださいね!!応援してます! (2018年7月22日 1時) (レス) id: 7127065132 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» 皆さま本当にご報告ありがとうございます…。アホな間違いを見せてしまいお恥ずかしいデス…。 (2018年7月21日 23時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高木隆 | 作成日時:2018年4月24日 19時

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