第28話 ページ35
加州清光 said
最近アイツの様子がおかしい。
他のみんなが心配をして、アイツに話しかけても…。
『大丈夫、俺はいつも通りだから…。心配かけて悪いな。』
と苦しそうに笑って下を向いて歩いたりする。
正直、ウザい。
前まで、自分から話しかけてたりしてんのに、今や全く話しかけなくなった。
誰だよ、悩みがあるなら俺に言えって言った奴。
当の本人が1番苦しそうなんだけど。
俺ははぁ…と溜息をついて、アイツの部屋に向かった。
〜〜〜〜〜
「ちょっと。」
俺はアイツの部屋の襖を開けた。
『加州…どうした?お前から来るなんて珍しいな。』
また苦しそうに笑った。
イライラする、なんだよその笑顔。
俺はコイツに近付いて服を引っ張り、顔を近付けた。
「なんなのあんた。意味分かんないんだけど。」
『何がだよ…』
「あんたが自分で悩みを俺に話せって言ってたのに、あんたが沈んでてどうすんの?そこが意味分からんないんだよ。」
『ッ…』
奴は俺と合わせていた目を外した。
図星なんだね。
「何?何を隠してんの?」
『…隠してるわけじゃない。』
「じゃあみんなに話せばいいんじゃない?」
『…俺が解決することだから…』
「は?自分はみんなの悩みを解決してんのに、自分は自分で解決するんだ。じゃあ隠してんじゃん。」
『ッ…だから隠してない…』
「隠してんじゃん。だって言わないんでしょ?」
『…。』
奴は下を向いたまま黙ってしまった。
「図星だから黙ってるん…」
『五月蝿い!!』
奴は俺が掴んでた腕を掴んだ。
『お前らには重いから言わないんだよ!!お前らの過去をまた掘り返すような事になるから言わないんだよ!!分かれよ!!』
「…チッ。あんたはみんなの事知って、みんなはあんたの事知らないって不公平だよ。」
『もぅ俺のことは色々知ってるだろ…!!』
「心配かけて悪いと思わないの?」
『思うよ!!』
「じゃあ素直に話せばいいじゃん!!」
『話せないから今こうなってんだろ!!』
奴は俺の腕を奴から外し、俺を投げ飛ばした。
「ッ…!」
俺は勢いよく尻餅をついてしまった。
「清光!!」
外から安定が俺に駆けつけてきた。
俺は奴の方を見ると、やってしまったという顔をして俺たちの方を見ていた。
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黒希輪廻(プロフ) - あと、文字化けが所々えぐいっす…… (2019年6月15日 19時) (レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
黒希輪廻(プロフ) - な、七話の内番の話、髭切が髭丸に…… (2019年6月15日 19時) (レス) id: 4f06722720 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» ありがとうございます!これからも頑張ってまいります! (2018年7月22日 13時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)
豆犬(プロフ) - いえいえ、大丈夫ですよ(*´∨`*)これからも、頑張ってくださいね!!応援してます! (2018年7月22日 1時) (レス) id: 7127065132 (このIDを非表示/違反報告)
高木隆(プロフ) - 豆犬さん» 皆さま本当にご報告ありがとうございます…。アホな間違いを見せてしまいお恥ずかしいデス…。 (2018年7月21日 23時) (レス) id: 6a7738c53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高木隆 | 作成日時:2018年4月24日 19時