きみを好きになって～S・O～７ (ページ48)

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また会社に病欠の電話をすると、大丈夫かと心配されてしまった。

仕事を休むのは２日だけど、先週の金曜からだから４日も熱を出してるって思われたみたいで、ちょっと申し訳ない。

とりあえず洗濯機を回して、そのままソファーで睡眠不足を解消させた。

♪～

メールの着信音で目が覚める。

あ・・・。

テーブルの上の携帯を慌てて掴んで、メールを開けると、典子から。

ボーっとした頭で読む。

『まだ調子悪い？
家には帰ってないんでしょ？』

いつもなら何とも思わない典子からのメールだけど、ここに来てからは典子の後ろに松田さんの影が見え隠れしてる。

なんだかなぁ・・・。

『心配かけてごめんね。
微熱にはなったんだけど、今度は彼が熱出してしまって看病してるの。
今は頑張って治してる最中』

このメールの中身を典子が松田さんに伝えてくれるといい。

調子が良くない今は、松田さんに会っても自分の気持ちを全部伝えられない気がする。

「幸せそうにみえない。」

それが松田さんが諦めない理由なら、私も素直な気持ちを言いたい。

ぐっすり寝たおかげで夕方には平熱になってたから、夕食の準備をしながら智くんの帰りを待つ。

♪～

またメールの着信。

軽い気持ちでメールを開けると、松田さんの名前。

ちょっとドキッとしながら読んでみる。

『順調に回復してるようだと典子さんから聞きました。
知ってるかもしれないけど、彼氏さんと電話で話しました。
会わせてもらえないだろうか？』

ハァ・・・。

自分が蒔いた種とはいえ、溜息が出る。

『ごめんなさい、会わせるつもりはありません。
体調が戻ったら、こちらから連絡します。』

メールを送信したら、チャイムと共にドアが開く音がした。