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341 Oside ページ41
立ってるのもやっとだったけど、隣でAが支えてくれてるって思ってた。
「大ちゃん、鍵は？」
あれ？
鍵なら今朝渡したじゃん？
「春名さん、もうここで大丈夫ですよ？
さすがに部屋まで行くのは・・・。」
後ろからマネージャーの声。
あれ・・・？
どーなって・・・る？
「大ちゃん、いい加減手を離してください。」
マネージャーの声が耳元で聞こえて、自分の手を見る。
ずっとAの手だと思ってたけど、手から腕、その先に視線を動かして、Aじゃないその人と目が合った。
「あ・・・ごめん。」
思わずパッと手を離す。
あれ・・・？
おいら・・・ずっとAだって・・・
なんか頭ん中ごちゃごちゃだ・・・
大ちゃん、鍵出せる？」
「・・・いるはずだから・・・。」
それでも思い出すのは
[智くんが治るまでここにいるから」
ってAの言葉。
「春名さん、こんな所まですみませんでした。
まだ、朦朧としてる状態なんで今日は勘弁してください。」
マネージャーが謝ってる。
おいら、なんかしたのかな・・・。
「大丈夫ですよ。」
今聞くと、Aの声と似てる気がする。
「あの、こんなとこまでつき合わせてしまったので、送ります。
大野を部屋まで連れて行くので、待っててもらえますか？」
「いえ、タクシー拾いますから。
大ちゃん、お大事に。」
最後においらを見て微笑んだ。
って、このひと・・・誰だっけ？
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作者名：Fg | 作成日時：2015年4月27日 23時
