きみを好きになって～S・O～７ (ページ19)

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一番最初にやることは、濡れたままのAを着替えさせること。

荷物は玄関に置きっ放しだけど、この際無視。

Aだけをソファーに運んで、タオルと着替えのTシャツと短パンを持ってきて髪を拭いた。

意識のない女の子の服を脱がせるなんてやったことねぇけど、濡れたまんまじゃベットに寝かせらんない。

濡れて身体の線が丸見えな状態にドキッとしたけど、とにかく早くしねぇとますます熱が上がってしまいそう。

「A？
濡れた服、着替えよ？」

もしかして、目ぇ開けるかなって思ったけど・・・。

「ごめんな。
あんま、見ねぇようにすっから・・・。」

Aは恋人なんだから、その身体だって知ってるけど・・・。

明るいとこで身体を見られんのをずっと嫌がってた。

こんな電気がついたとこで服を脱ぐなんて、見られるなんて、意識がある状態だったら絶対嫌がるはず。

だから耳元で謝って、Aの服に手をかけた。

Aをベットに寝かして、汗だくなおいらもまずシャワーを浴びた。

それから熱を測って、おでこに冷たいジェルを貼る。

冷たいビールをひと口飲んだところで、腹減ったなぁって感じた。

今日の運動量ハンパないっ、何か食おう。

さっき買った物を探して、玄関に置きっ放しなのに気付いた。

濡れたAのバックを一緒に回収。

テーブルの上に置くと、その中から携帯のバイブの音がした。

マナーモードだったからおいらのメールも気付かなかったのかって納得する。

でも、すぐ終わると思ってたバイブが止まらない。

悪いって思いながらバックの外ポケットに入ってた携帯を取り出すと、松田さんって名前。

電話だって気付いて、頭に血が上ったおいらはその電話に出た。

「はい。」

おいらの声に、相手が驚いてんのがわかった。