きみを好きになって～S・O～４ (ページ10)

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「おはよ。」

「おはよう、智くん。」

「リーダー、おはよう。」

ドラマで忙しい日を送っている相葉ちゃんは、疲れも見せずに元気そうだ。

「あれ？
なんか今日はすっきりしてるね？」

「ん・・・。」

いつもの場所で横になって目を閉じたけど、なんか２人の視線を感じる。

「・・・なんだよぉ。」

目を開けると相葉ちゃんが、去年おいらがやったドラマの主人公のように、右手の指を動かしていた。

「・・・彼女に、会えたの？」

「・・・。」

「えっ・・・そうなの？
Aさんと話せたの？」

驚いてる翔くんを無視して、相葉ちゃんを見る。

なんでわかんの？

「だって、ピリピリ感がないじゃん。
今までのほんわかした感じ？になってるよ、リーダー。」

「あー、そういえばそうかも。
智くんホントに会ったの？」

「・・・会ったけど、話してない。
遅かったし・・・話せる空気じゃなかったから。」

「おはよう。」

「おはようです。」

松潤とニノが入って来た。

あーこれって、またおいらの話をする流れか？

翔くんがふたりに説明してる・・・。

いいよぉ、いちいち・・・。

「もうね、おれたちの共通の関心事なのさ。
わかる？
・・・さあ、話してもらいましょうか？」

ゲーム機をバックから出そうともしないニノ。

おいらを取り囲む４人と８つの目。

いやとは言えない空気。

「夕べ・・・あいつに何年かぶりに会った・・・。」

仕方なく言葉を選んで話し出す。

「あいつ？」

誰か呼びに来ねぇかな・・・。

期待したけど、誰も来やしなかった。