きみを好きになって～S・O～４ (ページ9)

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あの時、おいらの告白に

「・・・何の冗談ですか？
それとも、・・・からかってます？」

って言ったA。

おいらが本気だってわかってほしくて、一生懸命おいらの気持ちを伝えた。

マイナス思考だっていうAの気持ちもちゃんと聞いたはずだった。

でもAは言えないこともあったのかなぁ・・・。

「見合い」ってこともそうなのか？

「会って気に入ったらさ、もう結婚をするって意識で付き合いだすわけでしょ？
彼女がそのつもりなくても親がその気だなんて、結婚なんて考えてない、仕事柄当分無理なんて恋人に言えるわけない。」

あの時は、ニノがAの心の中をお見通しって感じで言うのが気に入らなくて何も言わなかった。

でも結婚って言葉を聞いて、ああそうだったのかって思う自分もいたんだ。

仕事が仕事だし、元々結婚願望なんてあんまりないことは、ファンだって言ってたAだって知ってたと思う。

おいらより年上のAが、結婚願望のない仕事柄結婚も難しい男とつき合うのって、相当悩んだんじゃないか？

だって結婚願望がないなんて、聞いたことないし・・・。

結婚願望がないって言ってもさ、絶対結婚しないって決めてるわけじゃない。

好きな子がいなかったり、メンバーたちがよく言う「本気の恋愛」ってやつをしてなかったから、結婚なんて自分に関係ないって思ってたからさ。

現実には無理だけど、もし今結婚てやつを考えるとしたら、Aしかいないよな。

こんなにめんどくさい事になってるのに、手離したくねぇもん。

ソファーに横になってずっとAの事を考えてたら、何となく眠くなってきた。

徹夜続きだったから当たり前かもしれねぇけど、久しぶりに

「おやすみなさい、智くん」

を聞いたからかなって、いい方に考える。

気が付いたら、朝になってた。