きみを好きになって～S・O～４ (ページ4)

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154 Oside ページ4

「あのさ・・・リーダー。
これ・・・。」

楽屋に入って座ったとたん、松潤が目の前に来た。

いつもの松潤らしくない歯切れの悪さ。

目の前に差し出された、青いリボンがついた小さい箱。

見覚えのあるその箱の中身は、開けなくてもわかる。

「サイズ直し、出来たけど。」

「・・・ん。」

返事はしたけど受け取ろうとしないおいらの前に、それは置かれた。

サイズ直しを頼んだ時は、まさかこんなことになるなんて思ってもいなくて。

「それ持ってさ、会いに行ってきなよ。」

「ん・・・。」

連日の徹夜と不眠のせいで、頭がいつも以上に働かない。

Aの

「おやすみ」

を聞かなくなってから眠れてねぇし、眠れねぇから夜中も創作の時間になって、明け方疲れた目を休ませるために横になる。

そんな毎日。

正月に実家に帰ったAが、１ヶ月も立たないうちにまた戻った理由がわからなくて。

それもホテルであの男と会ってたあとにさ。

もしかして、一緒に帰ったとか？

何で実家にいるから無理だなんて簡単なメールで終わらせんの？

その後も送ったメールに返事はなくて、待つのに疲れちまってスマホを見るのをやめてしまった。

ニノからは

「メール見てないの？！」

って怒られたけど、メール画面見てると何で遥から来ねぇんだって思ってしまうからさ。

何か最近疲れてる気がする。

めんどくさいって、ひとりの方が気が楽だって心ん中で言ってるおいらがいる。

そう思ったらすぐに別れてた。

今までは・・・。

ここんとこAのはにかんだ笑顔も見てないしな。

柔らかいAを抱いて寝たいな。

そんな風に思うおいらもいる。

もうごちゃごちゃだ・・・。

目の前の小さい箱を、上着のポケットにつっこんだ。