きみを好きになって～S・O～４ (ページ12)

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何でこんなことになっちゃうんだろう・・・。

目の前の櫻井、相葉両名を見て思う。

櫻井くんがここに初めて来たときは緊張したけれど、今はもうそんなこともない。

むしろ、また？って感じ。

「ごめんなさいね、また押しかけて。」

不機嫌そうに見えたのか、２人そろって頭を下げる。

「すいません、おれが会いたいって翔ちゃんに無理言ったんです。」

「あ、このことは智くん知らないから。
智くんを責めるのはやめてほしいな。」

智くん思いの櫻井くん、だね。

「もう、いいです。
全員に会ってしまって、コンプリートですから。」

「え？ニノにも会ってるの？」

相葉くんが櫻井くん見て確認してる。

「あ・・・。
そういえば・・・いつだったか、ここの住所聞かれたかな。」

「何だぁ、おれが最後？」

相葉くんはソファーに倒れこんで、子供みたいに残念がっている。

「ニノはそういう事、しないと思ってたのにぃ・・・。」

「何しに来たのかな？」

「・・・会ってみたかったって・・・言ってましたけど。」

「・・・そうだよね、みんなそう思ってたよね。」

「そんなに珍しいですか？
・・・見せ物じゃないんですけど・・・。」

空腹のせいか、このアイドルたちにイライラしてきた。

私の話で時間を無駄にするほど、彼らはヒマじゃないはず。

「ねぇ、Aさん。
リーダーの事、好き？」

「・・・ファンですから、好きですよ。」

「え・・・じゃなくて。」

相葉くんが私の答えに戸惑っている。

「リーダーと智くんは別人なんだって。」

フォローの達人、櫻井くん。

「そうなの？
・・・じゃぁ、おおちゃんのこと好き？」

ドキッとした・・・。