きみを好きになって～S・O～４ (ページ11)

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慶弔休暇と有休で1週間近く休んだから、細々とした仕事が溜まっていて、復帰初日から残業することになってしまった。

スーパーもすでに閉まってて、結局コンビニに寄って遅い夜ご飯なんかを買うことにした。

コンビニで品物を選んでいると、やっぱり智くんを思い出してしまう。

家まで追いかけて来てくれたってことに、智くんの気持ちがまだあるんじゃないかなって期待してしまう。

それでも女性とタクシーで帰って来たってことにショックを受けてて、ホテルで会ってしまったことも含めて、もう智くんは次の彼女を見つけたんだって結論づけた。

でも、まだ智くんのことが好きだって気持ちはあって・・・・心の中は整理がつかない。

結論出さないでとか、あきらめないでとか言われたって、今の智くんに別の女性の影があるのは事実。

こんなことになるんなら、長谷部さんのことを話してしまえばよかった・・・。
後悔しても遅いけど・・・。

自転車を降りると、マンションの入り口に誰かが立っている。

こういうパターン、最近多いな。

まさか・・・って思ったら、その人たちが向かって来た。

「こんばんは。」

その声は何度か目の櫻井くん。

「こんばんは、初めまして～。
相葉ですぅ。」

これでまさかの4人目、コンプリート。

ラストホープの相葉くん登場。

智くんに頼んだことは、無駄になってしまった。

眩暈がしそうだ・・・。