109 Oside ページ9
メールも何回も送った。
今日は日曜だから大丈夫と思って、帰ってから電話もかけた。
〜お客様のおかけになった番号は〜なんて録音の声が聞こえてきて、タクシーの中でボー然とするおいら・・・。
どーしたんだろ・・・電波がとどかない？
電源がオフ？
なんかあったのか？
マイナス思考の癖がうつったのか嫌な感じしかしない。
今日はまっすぐAんとこ行くつもりだったから、予定通りアトリエで帰ってくるのを待つことにした。
でもさ、Aからは何の連絡もなかった。
部屋に行ってピンポン鳴らしてみたけど、いねぇみたい・・・。
親んとこ帰ったんだよな・・・。
そこからいつ帰って来たんだ？
っていうか、Aの田舎ってどこだ？
ざわついた胸ん中を抑えきれないままアトリエに戻る。
寝ようって思って横になってみたけど、気になって寝られやしない。
ほとんど寝れねぇまま一晩過ごして、朝もう一回行ってみたけどAはいなかった。
「・・・はよ・・・。」
今年初めての仕事。
テンション低いおいらが入って樂屋のみんなは固まっていたけど、そんなのお構いなしにいつもの定位置に行く。
「・・・おはよう、リーダー。
・・・焼けたねぇ。」
「・・・。」
「・・・楽しんできた割に機嫌悪いですね。」
「・・・。」
「何か、あった？
智くん。」
「・・・。」
「彼女とケンカでもした？」
空気を読まねぇ相葉ちゃん、地雷を踏んだぞ。
でも、何でみんなで囲むようにしておいらに聞いてくんの？
「何で？って顔してるけどさ、智くん不機嫌だと喋らないでしょ。
これから収録なのに、そんなんでもつの？」
「・・・。」
「話してくれるなら、フォローもしてあげられます。」
「・・・Aと連絡とれねぇ。」
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作者名：Fg | 作成日時：2014年9月19日 16時
