142 Sside ページ42
「ぉはよ・・・。」
機嫌の悪そうな智くんが楽屋に入って来て、全員集合。
夕べタクシーで送って帰った時に
「酔って無い時に話したいから、明日は早く来て。」
って言っておいたし、迎えのマネージャーにも根回しをしておいた。
他の３人にも早い時間の集合をかけて、智くんが来る前に夕べのことをザッと説明したから、これでゆっくり話せる。
「みんな早いねぇ。」
自分が一番最後だったことに驚いてる智くんに、早速話しかけた。
「夕べ何があったの？」
「・・・。」
「Aさんと何が・・・。」
「翔くん、見合いって何？」
「は・・・？」
こっちの質問には答えないで、返ってきた問いかけ。
「Aとふたりで話してたじゃん。
翔くん、見合い?！ってびっくりしてた。
聞こえてたんだ、あの店での会話。」
「あ・・・。」
「翔ちゃんもちゃんと言った方がいいですよ。」
傍観してたニノがゲームをしながら口を挟んできた。
「もしかして、あの時の？」
今度は松潤。
「どういうこと？」
一番わかってない相葉ちゃん。
「松潤も知ってんの？」
智くんの声が低くなった。
相当機嫌悪いぞ・・・。
「あ、いや・・・ほら、翔さんとリーダーのアトリエ行ったって言ったじゃん。
あの時、男の運転する車で帰って来たんだ。
なっ？翔さん。」
あの松潤が智くんの声にビビっている。
そりゃそうだよな、智くんがあんな声出すなんて滅多にないからさ。
「だから聞いたんだ、智くんに言えないひとなのかって・・・。
そしたら、正月に親が見合いみたいなことを計画してたって言ってたかな？
・・・声が小さくてよく聞こえなかったんだけどさ。
でも、熱出して倒れたから？自分はそのつもりはなかった、みたいな？」
「何で翔くんに言って・・・おれに言わねぇの？」
「聞かないからでしょ？」
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作者名：Fg | 作成日時：2014年9月19日 16時
