きみを好きになって～S・O～３ (ページ20)

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智くんの友達２人が帰ったあと、荷物もそのままに着替えるだけ着替えて横になった。

寝るにはまだ早い時間だけど、なんせ心身共に疲れていたから。

櫻井くんにも言われた通り智くんにも連絡しなきゃって思ったんだけど、頭が考えることを拒否してるみたいだから、こんな状態で智くんと話しても無理。

とりあえず寝てしまおう。

目を閉じたらすぐ眠ってしまっていた・・・。

翌日、起きるともういい時間になっていて気分もスッキリしていた。

会社に電話をして明日から出社すると連絡をいれる。

お正月休みと週末があったおかげで、2日の休みで済んだのはラッキーだったのかな。

充電された携帯を見ると、智くんから何回もメールが来ていたし着信もあった。

充電器を忘れたばっかりに、櫻井くんと松本くんにまで迷惑かけてしまったみたいだし。

『のんびりできて親も喜んでる。
Aものんびりしてるかな？』

『名前)に会いてぇから帰ったらそのままアトリエに行く。
成田に着いたら連絡すっから。』

『どうしたの？
親と一緒だからって遠慮しなくていいんだよ。』

『成田着いたよ。これから行くね。』

『A、連絡して。』

読んでたらせつなくなって、こみあげて来る熱いものをそのままに、智くんにメールをする。

『連絡出来なくてごめんなさい。
充電が切れてました。
それとインフルエンザで寝込んでたので・・・もう治ったから大丈夫。』

家事をしていると、お母さんから電話が来た。

「どう？長谷部さん、いいひとでしょ？
お付き合いしてみたら？」

「つき合ってるひと、いるって言ったでしょ？」

「結婚前提なの？」

痛いところをつかれて、返事に戸惑う。

「長谷部さんに携帯の番号教えるから。
あんたは背中を押されないとダメなんだから。」

そりゃそうかもしれないけど・・・。