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２回目の大野くんの家。
仕事をしてもらうことを最優先した結果、彼と買って来たお弁当を食べている。
会ってお金の入った封筒を渡したらすぐ帰る予定だったのに、上手くまるめ込まれた気がする。
「Aは料理とかすんの？」
「休みの日とか・・・早く帰れた日は作ってま・・・。」
「んふふ・・・。
じゃぁ、今度は作ってよ。
一応ひと通りのもんはあるからさ。
それともAんちに行ってもいいか。」
「それはダメ。
私・・・ルームシェアしてて・・・誰も入れないってルールなの。」
「へぇ・・・。」
ルームシェアってことが珍しかったらしく、相当驚いている。
「さ・・・としくんは料理するの？」
これ以上突っ込まれないように話を振るけど、いきなりの名前呼びはドキドキさせられる。
「あ、ん・・・休みの日とかはするよ。
ここで仕事してる時は、食うの忘れることもあるけど。」
そう言ってお箸を置いた。
「もういいの？」
昔から小食だったな、なんて思い出す。
「ごちそうさん。
腹いっぱいだと眠くなっちゃうから。」
「あ、そっか・・・。
ごちそうさまでした。」
私も食べ終えてすぐ片付け始めた。
「ゴミはまとめておくわね。」
「ん。
キッチンよく見てってね。
作ってくれるんだろ？」
逃れるために言ったはずなのに大野くんはしっかり覚えていて、これじゃぁ自分で自分の首をしめたようなものだわ。
仕方なくゴミを持ってキッチンに入る。
時々料理をしているって言うだけあって、調理器具はあるし調味料も揃っていた。
ここで大野くんが料理をしているのを想像出来ちゃう自分がいて、何か変な感じ。
それと共に、知らない女性が立っている姿も脳裏をかすめた。
何で私は大野くんの家で一緒にご飯を食べたんだろう・・・
交通費を持って来ただけのはずなのに
１人暮らしの男性の部屋で２人きりで晩ご飯を食べるなんて、つき合っている人以外でしたことはなくて、それはやっぱり大野くんだからってことが理由でしかない。
大野くんのこと、好きなのかしら？
それとも封印を解いた思い出にしがみついているだけ？
あまりにも整頓されたキッチンの前で立ち尽くしていた。
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Fg(プロフ) - ともさん» ともさん、コメントありがとうございます。智くんにとってまだ恋は終わっていないんでしょうね。キューンとしてもらえて嬉しいです。もう少しお付き合いくださいね。 (2018年10月19日 23時) (
レス) id: b0b3b50387 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 不器用な二人(￣▽￣;)でも…大野くんなりにすれ違ってしまった時間を取り戻そうとしてる姿にキューンとしました。 (2018年10月19日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
Fg(プロフ) - きよしさん» きよしさん、コメントありがとうございます。ドキドキしてもらえて嬉しいです。不器用な２人ですが見守ってやってください。 (2018年9月25日 23時) (レス) id: b0b3b50387 (このIDを非表示/違反報告)
きよし(プロフ) - いつも楽しく読まさせてもらってます！この微妙な距離感がどうやってちぢまっていくのか楽しみでしかたなく、更新されるたびドキドキしてます！智くんが主人公ちゃんののとを気づいててくれた！ってことに私まで喜んでしまいました！またの更新楽しみにしてます！！ (2018年9月25日 20時) (レス) id: be7e2b1e30 (このIDを非表示/違反報告)
Fg(プロフ) - ともさん» ともさん、コメントありがとうございます。お互いトラウマになっている２人です。もう少し見守ってくださいね。 (2018年9月19日 21時) (レス) id: b0b3b50387 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Fg | 作成日時：2018年9月18日 13時
