92 Oside ページ42
携帯のことを簡単に説明すると、あきれた顔をする松潤とニノ。
「え！」
絶句してる翔くん。
驚いてる相葉ちゃん。
まあ、その反応は当たり前だよな。
「ねぇリーダー？
今回のこと、彼女にちゃんと説明した？」
「えっ？」
相葉ちゃん、なんで？
思わず翔くんを睨み付ける。
「・・・ご、ごめん。」
「そうだよ。
こういうのって、本人以外から知らされるの、辛いんじゃない？」
松潤の言葉に、みんながAの存在を知ってるんだって気付いた。
「メルアドとか電話とか・・・覚えてねぇんだ。
札幌行くまで・・・どこにも行くなって言われてるし。
携帯は買い直しだし。」
言葉にしてみると、なんにも出来ないことに焦りか出た。
マイナス思考のAが連絡が取れなくなったことをどう思うのか、考えるだけで心ん中が締め付けられる。
何か方法はないのか・・・。
ふとさっきからバツの悪そうな顔をしてる翔くんと目が合う。
そうだ！
「・・・翔くん！
・・・頼まれて！」
「え・・・。」
「みんなにばらしたこと、許してやっから。
おいらのアトリエの場所、覚えてるだろ？」
「う、うん・・・。」
「おいらの代わりに説明して来て。」
「え・・・だって秘密なんじゃ・・・。」
戸惑ってる翔くんだけど、もうそんなことどうでもいいや。
「なんか今までの大野さんと違うね？
昔だったらそこまでやらないで面倒だって別れてたでしょ。
そんなに入れ込んでるの？メロメロになるほどの素敵な子なんだ。」
昔のことは言い返せない。
べつにメロメロになってるつもりはないけどね。
「・・・普通のひとだよ。
コンプレックスの塊。
翔くん、行ってくれるの？
くれないの？」
「・・・行ってくる。」
サンキュ、翔くん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Fg | 作成日時：2014年7月10日 10時
