476 Oside ページ26
「彼女を傷つけても平気なんですね。」
「嫌だったらそう言えば良いんだ。
最終決断をしたのは、彼女だ。」
表情ひとつ変えようとしない。
だから嫌いだよ、この人。
「そういう決断をしなきゃダメなように持って行ったのは、そっちでしょ。
あの写真は・・・誰が撮ったんですか？
おれに見せるために・・・撮ったんですよね？」
「探偵まがいのことを数時間やっただけだ。
相手の身元ぐらい調べるさ。」
はらわたが煮えくりかえるってこーゆーことなんだな。
「・・・あんたじゃ話になんない。
だいだい今すぐなんて言ってないのに・・・。
もう関わらないでくれます？
話は、社長にしますから。」
落ち着いて立ち上がって部屋を出ようとした。
「何とも思わないのかね？
君はファンを悲しませようとしているんだよ。」
「・・・。」
わかってるさ・・・
それでも・・・
「３０過ぎの男が恋愛ひとつしてないなんて、誰も思ってないんじゃないですか？」
この人には強がりを言っちまう。
外で待ってたマネージャーがおいらを見て、びっくりしたように動きを止めた。
「なんだよ。」
「いや・・・大ちゃん、初主演したドラマの主人公みたいで・・・。
目が怖い。」
「なんだ、それ・・・。」
「藤井さん、認めました？」
「すんなりとな。
社長に会いたいからさ、連絡取ってよ。」
車に入って、大きな溜息が出た。
緊張してたのかなぁ・・・
いや、怒りを抑えるのに気力を使ってたからだ。
「・・・はい。
また、忙しくなるんだから、わかってます？」
「ん、わかってる。
・・・サンキュ。」
味方をしてくれたお礼を言うと
「寝坊は無しで。
約束ですよ。」
わかったよ・・・
忙しいなかマネージャーが頑張ってくれて、数日後には練習スタジオで社長に会う事が出来た。
「やぁ、久しぶり。
もっと早く来るかと思ってたよ。」
藤井ってやつがやったことを、この社長が知らないわけない。
そう考えると、この笑顔もウソくせぇ。
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Fg(プロフ) - なるちゃんさん» 一気に完読！オリンピックより優先してもらったなんて嬉しいです。ありがとうございました。 (2018年2月13日 23時) (
レス) id: e432bb7969 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - 一気に読み終えましたー！ いやーおもしろかったです。 ドキドキしたりオロオロしたり大変だったー！ しばらくこればかり見ていたら、世間ではオリンピックが始まってました！いつの間にー？！ (2018年2月13日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
Ratch - Fgさん» Fgさん、こんなに早く、さらに丁寧に対応して下さってありがとうございます。作品だけでなくFgさんの人柄のファンにもなりました。これからも作品楽しみにしています。負担にならないペースで続けてくださると嬉しいです。応援しています。本当にありがとうございます。 (2018年1月9日 18時) (レス) id: ab14deab3b (このIDを非表示/違反報告)
Fg(プロフ) - Ratchさん» ”きみを好きになって”の名前変換を変えてみました。ここの機能を理解する前に書き始めてしまったものですから、読み辛かったかもしれません。ご指摘ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 (2018年1月9日 15時) (レス) id: e432bb7969 (このIDを非表示/違反報告)
Ratch - 連続ですみません。ちなみに、きみを好きになって、全章が名前変換の部分が無く、友人名の設定だけになっていました。本当に大好きな作品なのでこれからも繰り返し読ませていただきます！素敵な作品をありがとうございます。 (2018年1月9日 12時) (レス) id: ab14deab3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Fg | 作成日時：2015年9月7日 17時
