第27話 ページ27
あれから数日、ようやくゲーム意欲が戻ってきて
ゲームに明け暮れる日々を過ごしていたが
東京…最大級のイベントに参加すべくはるばると
高速バスに乗り込んでやってきた
バス代だけで小遣いはバッパラッパーよ
…なーんてな、この日の為に自宅でできるバイトをしていたんだ!
準備は万端!都会を楽しむぞ…!!
貴「よーしっ着いた〜…って、おい。
何でいるんだテメェ」
バスを降りたすぐ近くにいたのは例のトサカ…
とケンマさんだった
貴「ケンマさん!久しぶりです!
あまりログインしなくてすいませんでした」
孤「大丈夫だよ。…会いにきてごめんね」
貴「いやいやっ、ケンマさんが来てくれたなんて思ってなくて…すごく嬉しいです!」
そう伝えると「良かった」と言って柔らかく笑った
…。
貴「…テツもわざわざありがとうございます」
ニコッと営業スマイルすると
「はぁい営業営業。」と言って俺の頰を軽く摘んだ
このトサカさえ居なければなぁ…
とか思いつつも内心は動悸が激しい
…きっとイベントが楽しみだから、だろ。
そう言い聞かせるように思わせて
歩き出した2人の背中を追いかけるために
俺も歩き出した
貴「今日って土曜日ですよね?部活無いんですか」
孤「体育館が整備してて使えなかったんだよ」
黒「その運命のおかげで俺はAに会えた」
何故それをドヤ顔で言うのだろうか…
若干厨二病っぽいし。
最初に訪れたのはアキバ!
推しグッズとオーダーメイド品を買う為に来た!!
貴「人多過ぎ…あ、すみません」
ぶつかった人に営業スマイルで謝りつつ
何とか目的地まで歩いてたどり着いた
孤「…!フォーク・アリシアの専門店…
ここにあったんだ。」
貴「ネットにも公開してませんもんね
俺も仲間との繋がりでようやく見つけました」
初めて訪れた夢の場所。
店内は好きなBGMと共に溢れるように置かれたフィギュアやストラップ、壁紙にプラモデル…
ここは楽園か!?
ケンマさんも目を輝かせ、奥の方へと入って行った
テツは俺の隣で「へー」とでも言わんばかりの表情で店内を見回していた
貴「ティターニア…!!アホ毛可愛い…っ」
忠にやっぱり似てんだよなぁ…
リアルにもティターニア居るとか神かよ
貴「ラグかっこよ…男の中の男だわ」
等身大を楽しんだ後に目当ての品を取りにレジまで向かった。
貴「すみません、予約していたヴェスト何ですけれど…出来てますかね?」
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