好感度7% ページ8
「だからってバイト内容が膝枕って……」
かれこれずっとレオナ先輩の頭が膝にあり
僕の足は限界を迎えそうだ
「シシシッまだ当分はレオナさんは起きないと思うッスよ」
「はぁ……」
でも、まぁ…
「やっぱり……まじまじと見るとレオナ先輩って綺麗な顔してますね」
ぐちゃぐちゃなレオナ先輩の前髪を
整えながら呟いた
「…ふーん、Aにはそんな風には見えるッスか」
ラギー先輩はそう言って立ち上がった
「ラギー先輩、どちらへ?」
「これから購買部でバイトッス」
「はぁ!?ちょ、僕どうすればいいんですか!?」
このまま放置なんてたまったもんじゃない
スタスタと歩くラギー先輩に向かって叫んだ
「目覚めのキスで起こしてあげればいいじゃないッスか、レオナさんもきっと喜ぶッスよ」
「な訳ないでしょ!?寧ろ、気絶されますよ!!」
僕がそう叫び続けると
ラギー先輩は一度立ち止まり
「………そういう無自覚なトコがムカつくんスよ」
何かをボソッと呟いて
植物園を出ていってしまった
「はぁ……どうしよう」
「何が」
「え」
下から声が聞こえ下を向くと
「ハンッ随分と間抜けな面だな」
僕を嘲笑うかのように笑っていた
レオナ先輩と目が合った
「レ、レオナ先輩!?起きてたんですか!?」
「あんなうるさい中で誰が眠れるだよ」
「う"…すみません」
僕が謝ると
レオナ先輩は欠伸をしながら
起き上がった
「…………お前、さっきから臭うぞ」
「えぇ…まだ臭いですか」
そう言われて
自分の袖の匂いを嗅いでみるが
嗅覚が優れている僕でも
少し薬品の匂いがするだけで
他の臭いは感じなかった
「…………お前が臭わねぇならいい」
「そ、そうですか……すみません…」
僕は痺れた足をそっと動かすと
ビリビリとした刺激が襲ってきた
……これは、当分立てないな
足をさすっていると
ボトッと音を立てながら
マドルの束が降ってきた
「ほら、約束のマドル」
「え!?ホントに良いんですか!?」
「だから渡してんだろ」
……これなら当分は贅沢出来るし
材料も沢山買える
「ありがとうごさまいます!!レオナ先輩」
僕は微笑みながら、もらったマドルを
財布の中に入れていると
「…………ハハッそういう事か」
レオナ先輩がいきなり笑った
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
