好感度40% ページ46
「う〜ん、いつも通りだったと思うぞ」
「そっか……」
やっぱり学園長が言う
"手掛かり"なんて何も無い気がするな
「ふな"っ!?オマエら、時間無いんだゾ!!」
「そうだ!!移動教室だったんだ!?」
「急がないと!!」
僕はグリムを抱えて
移動教室に間に合うように走り
何とか間に合い、中に入ると
「随分と遅かったな」
「え………」
「?…どうかしたか?」
先程まで
一緒に居たデュースが
先に実験着を着て準備をしていた
「ふな"!?オマエ、支度が早いんだゾ!?」
「何……言ってんだ?」
話が食い違っている気がした僕は
デュースにさっきの話をしようとすると
「ユ〜ウ!!」
「うわぁ!?」
後ろからAちゃんが抱き着いてきた
「Aちゃん……?」
「遅かったね、どーしたの?………なんか、あった?」
笑いながらAちゃんは
僕にそう言ってきた
「ふ、ふな……」
「………Aちゃんさ、ずっと此処に居た?」
「うん?居たよ〜」
一体何が起きているのか
状況が掴めないまま
授業のチャイムが鳴った
＊＊＊
A side
「じゃ、ユウまたね〜!!」
「う……うん」
僕とデュースは部活がある為
そのまま教室で別れた
「今日は……サイエンス部はいいのか?」
「いーの!!ほら、僕も一応陸上部だしさ〜体は動かしておきたいじゃん?」
「………言われてみれば、そうか」
「それに…デュースと部活、あんまり出来てなかったから、せっかくだし仲を深めたいな〜って思ってさ……」
そう言って微笑むと
デュースは足を止めた
「……デュース?」
「……んだ」
「え?」
俯いていたデュースは
何かをボソボソと呟いた
聞き返すと
「お前がそうやって笑うと……胸が苦しくなるんだ」
そう言って涙を流していた
「ちょ……どうしたの!?」
「苦しいんだ……堪らなく、辛いんだ」
「……………デュース」
くずぐずになりながら
泣きじゃくるデュースに僕は
ー…………また、Aに会いたい…っー
僕はデュースをそっと優しく抱きしめ
背中をさすってあげた
「何がどうしたかは分からないけど……とにかく今はこうして、デュースが落ち着けばいいかな」
「………っなんだよ、これ」
幸い、この場所に今は誰も居ない
正直言えば
男を抱きしめてるなんて
考えるだけで気持ち悪いけど
何故か
デュースを放っておけない
そんな気がした
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
