好感度4% ページ5
「いや、次の授業で使う資料を取りに行くよう頼まれたんだ……Aは?」
来ること自体が予想外だから
言い訳なんて考えて無かったが
頭をフル回転して出た言葉は
「僕は〜ちょっとした私用ですかね」
これだった
「……そうか」
リドル先輩はそう呟いて再び資料に目を移した
………大丈夫か?これで
少し警戒しながらも"笑顔"を保って
再び僕も今度はおとぎ話では無く
気になることが示された本を探した
「Aはさっきから何を探していたんだい?」
「え…?」
「ボクが来る前から居たみたいだし、そんなに見つかりにくい本なら一緒に探そうか?」
リドル先輩は資料を机で整えながら言った
……先輩には有難いが、これは僕自身の問題だ
何より自分に深入りはして欲しくない
僕は微笑みながらやんわり断った
「いいえ、大丈夫です!!もうすぐで見つかりそうですし!!リドル先輩も授業遅れちゃいますし…っ!?」
気付いた時には遅かった
リドル先輩が手に持っていた資料から
ぐしゃっと強く握った音がして
先輩の顔を見ると眉間に皺を寄せながら
酷く怒っているのが分かった
「……また、秘密か」
「せ、せんぱい?」
リドル先輩は資料を机に雑に起き
僕の方へ近付いて胸ぐらを掴んできた
「キミは＿＿＿＿キミは、いつになったらボクの言うことが聞けるようになるんだい!?」
「…は……はぁ!?」
「も…もう我慢の限界だ……こんなにキミが聞き分けが出来ないような子だとは思わなかったよ」
「ちょっ…!!何言ってるんですか!?」
「前に言ったよね!?ボクに"秘密や隠し事"はしてはいけないとあれほど言ったのに!!……なのに、なのに!!」
其の瞬間、視界がぐらりと変わり
背中には冷たい感覚を感じて
ようやく押し倒されているのがわかって
声を上げようとしたが
「リ…ドル、せん…ぱ……い」
「なんで、なんで…っ」
首を絞められてしまい
出そうにも出せなかった
「く……る、し……っ」
リドル先輩の腕を掴んで
必死に抵抗しようとするが
予想以上に力が強く、ビクともしなかった
「こ…このまま、首をはねてしまってもいいんだよ……?」
理性とか欲望とかそんなのじゃ
説明にならないくらい
先輩の目は冷たく光を差していなかった
……このままじゃ、本当に…死ぬ……
そう思った時
「リドル?居るか?」
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
