好感度34% ページ40
「あ……あぁ、あぁ…あたしのカオが……」
最後に過ごした日
周りから焼け野原のようになり
この家もいつ燃えても可笑しくなかった
「出て来いバケモノォ!!お前さえ、お前さえいなければ………!!」
「息子を返せぇ…っ!!」
「旦那を……娘を………っ……!!」
「醜い顔を隠して、俺達を魅入らせるな…っ!!……誘惑するなぁ…っ!!」
扉をドンドン叩く音が響く
村人は私たちを見つけて殺す気だ
「やだ……いやだ……死にたくない………死にたくない…っ」
＊＊＊さまは顔を抑えて
涙を流し
呻き
苦しんでいた
「…………＊＊＊さま…」
私は不自由な手を使って
＊＊＊さまを守るように
上からそっと抱きしめた
すると
「A……そうだ……Aがいる…っ!!」
＊＊＊さまはガバッと立ち上がり
そのまま私を押し倒して
私に馬乗りするような形をとった
私の左目には
普段の美しい＊＊＊さまではなく
醜い老婆が映った
「……Aいい?……今から言うこと………私が最初で最後にアナタに贈る言葉を………よく聞きなさい」
血走った赤い目をしながら
＊＊＊さまはそう言った
「愛する人より愛される人になりなさい………そしてアナタには＿＿＿＿＿＿＿」
………次に
意識がはっきりとした時には
今まで居た場所とは違う所に居た
＊＊＊さまの姿は勿論無くて
私はジンジンと痛む右目を抑えると
耳元に＊＊＊さまの声が聞こえた
「A、ワタシは嘘が嫌いよ……だから
約束、守ってね?」
＊＊＊
「あ"ぁ"……っ!?」
私は悲鳴をあげながら
飛び起きた
………あの人との約束……守らないと
ずっと忘れていたような気がした
………いや、忘れたフリをしていた
＿＿＿＿守らないと、駄目だ
「……そう、私は……あの人は………嘘が大嫌いなんだ」
私は近くに置いていた
マフラーを引き出しの奥にしまい
身支度をした
……まだ、月が昇っていて
辺りは暗かった
でも、そんなの慣れている
"僕"は気にせずに
「
学園長ディア・クロウリーのいる場所へ
………"殺意"を隠しながら向かった
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
