好感度26% ページ32
シーンとしてしまい
空気に耐えられなくなった僕は
とりあえずエースに謝った
「なんか、エースまで巻き込んじゃってごめんね?」
「………………」
「エース?」
「………あ、ゴメン、なんか言った?」
さっきから、ずっとこんな感じだ
なんか……怒ってる?
「ううん、なんでもない」
「そっか……じゃ、そろそろ夕飯には丁度いいしメシ行く?」
エースはクルリと後ろを向きながら言った
ホント懲りないな
何回断れば気が済むんだろ
僕は大食堂に行きたくないが為に
笑いながらエース
「いいや!!僕、お腹空いてないからいいや!!」
そう言った
「…………一応聞くけど、なんで?」
エースは食い下がらないかのように
後ろを向きながら言った
「さっき、ヴィル先輩に写真撮ってもらってた時にエースの事見てたんだけどさ……」
この時
これ以上言わなければ良かったって
凄く後悔した
「なんか目付きとか悪くて…ほら!!疲れてる感じだったし＿＿＿＿＿ホントは先に帰ってていいよって言いたかったんだけど、エース何も言って無かったか………ら」
エースは
「へぇ＿＿＿＿あの時、オレの事そんな風に思ってたんだ」
今まで見たことがないくらい
目が死んでいて
口だけ笑っていた
僕は思わず後ずさりをした
「………エース?」
「Aがイヤイヤついて行ってたから、もしもの時に助けてやろーとしたのに……ヘラヘラして平然として……オレのコトなんて考えてなくて」
「ちょ、ちょっと!!エース?!……どうし…」
一歩下がればエースは一歩進んできて
気付けば壁にぶつかり
エースは僕が逃げないように
両腕を壁に伸ばして
顔もすぐ近くまで来た
エースの吐息がかかる
酷く興奮しているようだった
「エー……ス?」
一度そう呼ぶと
エースは顔を僕の胸に置いて
「＿＿＿＿＿オレ、もうAのコトをめちゃめちゃにしたくてしょうがねぇよ」
そう震えた声をしながら呟いた
その瞬間
ーやだぁっ!!やだやだやだやだ!!やめてよぉ!!ー
僕は"あの時と同じ"恐怖を感じ
エースを突き飛ばして離れようとしたが
「!?…や、やだ!!エ、エース!!離し……グッ」
「離さねぇよ…」
両腕を片手で拘束されて
「…………ごめんな、A」
不意をつかれた僕は
魔法の香を吸わされた
そうだ…今叫んでも
みんなだいしょくどう………に…
ぼんやりとした意識の中
エースが
「………図書室でいっか」
と呟いたのを聞いて
僕はゆっくり目を閉じた
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
