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「Aは悪くないから、そんな風に言うなよ」
トレイ先輩は僕の頭をよく撫でる
でも、悪い気はしなかった
僕は"ユニーク魔法"で力なく笑った
「…すみません」
こういう時
ホントに
自分のユニーク魔法で良かったと思う
トレイ先輩は材料を並べながら言った
「…いくら"ユニーク魔法"が上手くて、他の誰かにも気付かれなくても、俺には流石にバレてるからな?」
「……はい」
………え、ちょっと待って
僕、ユニーク魔法の事
誰にも……
「あ、そうだ………A、こっち向いてくれ」
この時にはもう遅かった
「…?は、はい」
リドル先輩があんな風になってしまうのに
この人だって例外じゃない
それに僕は一度_____
「
「よし、じゃあ植物園に戻るか」
「は〜い!!」
僕とトレイ先輩は
運んだ食材をまとめ終わり
帰ることになった
………筈だけど
何かを忘れている気がした
「A、また何あったら言ってくれよ」
「はい!!…トレイ先輩は"僕の事なんでも知ってますからね"」
「あぁ……なんでも、な」
先輩は大きな手で僕の手を握ってきた
「ど、どうしましたか?」
「どうって_____逃げないように?」
先輩は僕を何だと思ってるんだよ
「逃げませんよ〜別にサイエンス部の時間は嫌いじゃないですから」
「ははは、どうだか」
植物園に着くまでの間
トレイ先輩は何を言っても
僕の手を離そうとしなかった
***
??? side
あれからAの顔がまともに見れなかった
今まで先輩がAに抱きついてても
気にもしなかったのに
………どうしてだ?
Aがオレにだけ笑いかけてくれないと
心が落ち着かない
不安で仕方がない
「……A、A…A……」
スマホの中に写るAの笑顔を眺めながら
Aの名前を何度も呟いた
やっぱあの時
アイツ…デュースより早く薬を渡してたら
オレにだけ笑ってくれたかもしれない
って、まただ
オレは前髪をぐしゃっと握った
「……何なんだよ、クソッ」
目をつぶると
ー……エース!!ー、
そう呼ぶあの子が見える
最近、Aの笑顔を見ると
恋…いや、それ以上の
黒くてドロドロした気持ちになる
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます!中々更新できない中読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです! (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます!はい、あの欺く…のヤツです!あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします! (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に!むっちゃ真面目に!辞められないが止まらない!「うぜぇよ」(byレオナ) (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ(察し) (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊古 | 作成日時:2020年6月3日 11時