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「あの野郎にはやられっぱなしだから、一度痛い目見せねぇとな」
「そうだな」
中からそっと話し声を聞いていた
……おそらく、契約を一度結んだ方々だろう
恨まれるなんていつもの事だが
危害を加えられては話にならない
ひとまず、隠れて
後で何かを練らないと
「あの野郎、運動は駄目みたいだし…飛行術辺りで怪我させるのもありだな」
「運動が駄目でしかも……タコって!!」
外から笑い声が聞こえてきた
……いつもの事だ
僕は彼奴らよりも優れている
だから、気にしない
彼奴らがこの場所から居なくなるまで
待っていようとした時
「喧しいんだよ、野郎共が」
新たに違う人の声がした
……いや、この声は知っている
この声は
「Aさん…?」
恐る恐る顔を出すと
確かにAさんが立っていた
「あ"?……!?お、お前は…サバナクローのとこのA・アイディール!?」
「なんでお前が此処に……」
明らかに怯んでいたが
Aさんはそんな事気にせずに
睨みながら
「聞き捨てならないんだけど、あんなに努力家で一生懸命な人の事、タコ野郎とか言って馬鹿にしてんじゃねぇよ!!」
Aさんは
僕の事を
庇うように叫んだ
「………まず僕からしたら、あんたらがギャーギャー騒いでる方がいい迷惑なんだよ、ウザイんだよ」
「ッ〜〜〜〜!?…そんなに言うってんなら、痛い目見せてやらねーとな!!」
Aさんの周りを囲うように
男達は立った
「!!駄目だ…流石にあの人数じゃ」
僕は思わず外に出ると
男達は全員、倒れていた
「……あ、アズール先輩だ!!」
「……Aさん」
Aさんは此方に駆けつけてきて
笑顔で僕に
「もしかして見てましたか?……嫌なんですよね、努力家でカッコイイ人を馬鹿にしてるゴミって」
何事も無かったかのようにそう言ってきた
「っていうか、久しぶりですね!!あ〜最近、モストロ・ラウンジにも行けてなかったからな〜」
……え?
「貴方、僕が前に強く言ってしまったから来なくなったんじゃ……」
僕がそう言うと彼女は目を見開いた
「え!?あ、いや、確かにちょっと悲しかったですけど!!違いますよ!クルーウェル先生の補習があったから行けなかっただけでぇっ……!?」
思わず彼女を抱きしめると
間抜けな声を出してきた
「…………せ、先輩?」
「……モストロ・ラウンジ、また来てください」
そう言って僕は逃げた
………あ〜駄目だ彼女を見ると調子が狂う
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
