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「え〜クマノミちゃんは離れたい?」

「く、苦しいので…一度…さ、酸素を…吸いたい…です」


僕がそう呟くと体がパッと離れた筈なのに
再び肩を掴まれたて
もう一度、フロイド先輩と向き合う形になった


「ふ〜ん…オレよりジェイドの言うことの方が大事なんだ」


そう呟くフロイド先輩の声は
トーンが低く先程の笑顔とは程遠い
真顔に近い顔をしていた


「え!?い、いえ、そんなこと…!!」

「オレの方がずーっとクマノミちゃんの事が好きで好きで好きなのにな〜」

「いけませんよ、フロイド」


ジェイド先輩が間に入って
僕を隠すように立ってくれた


「はぁ?今、クマノミちゃんと話してんだけど」

「そろそろ授業が始まります、さぁ…行きますよ」


それから嫌々言っていたが

何故か僕の口に含んでいた
棒付き飴を渡すことを条件に
フロイド先輩はしぶしぶ授業に向かった


…助かった、このまま逃げよう


そう思った僕は教室に向かおうとすると


「Aさん」

「……は、はい」


フロイド先輩と授業に向かった筈の
ジェイド先輩がこちらに近付いてきた


「……………」


何も言わずただ、じっと僕を見おろした
ジェイド先輩が何を考えてるかわからない

どんな表情をすればいいか
わからなかった

…駄目だ、"笑わないと"

恐る恐るジェイド先輩の名前を
微笑みながら呼んだ


「…せんぱ」


すると、最後まで言い切るまえに
いきなり両手で頬を触られた


「ど、どうしました?」

「___やっぱり困った顔も素敵ですね」


ジェイド先輩は悪い笑顔を浮かべて
フロイド先輩の後を追って行った


そして授業がもうすぐ始まる為か
廊下にはすで私しか居なくて



「……なんなんだよ、どいつもこいつも」



そう呟いた声が廊下に響いた






最近ずっとそうだ


こんな風に色んな人が


私に対して


まるで狂ったかのように


可笑しい雰囲気で接してきた



フロイド先輩とジェイド先輩とも
特別仲良かった訳じゃないのに

気付いたら

会う度にあんな風に絞められたりしてた



「はぁ、教室行かなきゃ」



私………いや、"僕"は微笑みながら
気を引き締めて教室に入った

好感度3%→←好感度1%


今日のキーパーソン

トレイ・クローバー


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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます!中々更新できない中読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです! (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます!はい、あの欺く…のヤツです!あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします! (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に!むっちゃ真面目に!辞められないが止まらない!「うぜぇよ」(byレオナ) (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ(察し) (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊古 | 作成日時:2020年6月3日 11時

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