番外編〜レオナの記憶〜 ページ19
「レオナ先輩〜!!」
「………あ"?」
植物園で眠ってたら
同じサバナクローの一年
A・アイディールに起こされた
「先輩、いつもこの場所に居ますよね」
「……居て悪いかよ」
「いえいえ!!全然大丈夫なんですけど、今から魔法薬の実験でこの場所がもしかしたら寒くなるので……この場所で眠るのなら、これ使ってください」
そう言ってAは
毛布を俺に差し出してきた
コイツ確か
サイエンス部と陸上部兼部してんのか
だから、実験着ってワケか
……だが、なんでわざわざ毛布を渡した?
別に放っておいても
寒くなれば俺は出て行く
「お前……何が目的だ?」
「え、えぇ!?目的!?……目的って…」
俺に優しくするなんて
何か目的があってやるしかねぇ
……俺じゃなくて、金目当てで
こんな風に言ってるんだ
俺はAを睨んだ
「……金目当てならいい迷惑だ、失せろ」
……これでコイツもビビって
逃げるだろう、所詮は女だ
するとコイツは間抜けな顔をして
「……お金?どうしてお金が出るんですか?」
そう言った
「は…?」
「なんで毛布渡すだけで、マドルが出るんですか?あ、もしかして毛布のレンタル料的な?僕はそんなにケチじゃないので安心して使って下さい」
Aは笑いながら毛布を渡してきて
しぶしぶ受け取ったが
思わず
「……お前は第二王子の俺から詫びを求める為に、渡してきたんじゃねぇのかよ」
本音が出ちまった
「なるほど、そーゆう事ですか……」
「……一応借りはするが、詫びとかは求めてくんなよ」
俺はそう言って
植物園の奥の方で寝ようとした時
「詫びなんて言いませんよ!!だって第二王子とか関係なく僕は"レオナ先輩"に渡したんですからっ!」
アイツのそう叫んだ声が植物園に響いた
「……………」
その時
俺らしくも無く言葉が詰まった
……情けねぇ
俺が俯いていると
「わぁ!?上手くいった!!レオナ先輩!上見て下さい!!」
いきなりアイツはそう言ってきて
思わず上を見ると
「…………は、雪?」
空から雪が降ってきていた
「今まで失敗してたんですけど、今日はじめまして成功したんです」
後ろを向くとAは微笑んで
こっちを見ていた
「努力って地味ですけど実るんですね!!僕、生まれて初めて実りました!!」
そう言って
たかが雪で騒ぐアイツを見てたら
「………はっ、こんなので騒いでんじゃねぇよ」
今まで考えてた事が馬鹿らしく思えてきた
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 642人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
