好感度13% ページ14
「………本来は見せたくなかったんだろう」
俺はAの首元を
そっと触りながら呟いた
今のままではマフラーは巻けないから
布団を首が隠れるまで上げて
Aの首元を隠す事にした
「………お前を見てると、たまに不思議な気分になるんだ」
お前が俺に笑いかけると
俺の中にある欲望がお前を欲しいと言って来て
ドロッとした
どす黒い感情が
＿＿＿＿お前を求めるんだ
さっきも首元の傷跡を見た時
罪悪感よりも
Aの秘密が見れた事に対しての
喜びで満ち溢れていた
呼吸が乱れているAを見ながら
俺は
「＿＿＿＿早く、俺だけを見て欲しい」
と呟いて
Aの頬に口付けようとした時
「＿＿＿＿＿失礼します」
＊＊＊
エースside
「よし!!薬も水も買えたから早く戻ろう」
「……………」
「エース!!どうしたんだゾ!!」
「えっ!?あ、いや、なんでもない!…よし、Aのとこ行くか!!」
………最悪だ
よりによって、ジャミル先輩と
Aが一緒に居るなんて…
ふざけんな
オレの隣で可笑しげに笑ってる
Aだけが愛おしいんだ
誰かに笑いかけるAなんて嫌だ
早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く……
「?……エース?どうしたの?」
「早く…………早く行かないと…」
アイツが、オレの大切なAが汚されちまう
保健室が見えてきて
俺は駆け込んだ
「先輩、Aは!?」
俺はその瞬間、目を見開いた
「あ、エース」
いつの間にか起き上がっていたAは
さっきより顔色が良くなっていた
……いや、それよりも
「なんだ、お前も来てたのか」
デュースが来ていた
「…な、なんで……お前が?」
「なに…って薬渡しに来たんだよ」
………は?
「デュースが先輩に運ばれていく僕を見かけたらしくて、すぐに薬を持って来てくれたんだ」
「わざわざ買ってきてくれたのに悪かったな、後で薬代は俺から返すよ」
「……い、いえ…」
「デュースもエースも、僕の為にありがとう!!頑張って治すね!」
Aはそう言って笑った
「おう!」
「……………」
オレだけじゃなくて
アイツにも
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
