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好感度12% ページ13

「………歩けるか?」

「………え?」


ジャミル先輩は僕に突然そう言ってきた


「お前、熱あるだろ」

「……え………熱?」


ジャミル先輩は僕の方に寄り
自分の額に手をやって
もう片方の手は僕の額に手を持ってきた


「…………やっぱり熱があるぞ」

「そんなこと……」


"ないです"そう言おうとした時
足がフラつき
ジャミル先輩の方に寄りかかってしまった


「おい!?」

「………っはぁ……っ」


先輩が僕を支えてなかったら
きっと頭から地面に倒れてたんだろうな
なんて思いながら


僕は重たくなった瞼を閉じた




***



ジャミルside


「A?おい、Aしっかりしろ!」


いくら揺すっても反応はなく
寧ろみるみる顔色が悪くなるのが分かった


熱がある自覚がない限り

さっきの状態からして
ずっと体調が悪かったんだろう


……ひとまず保健室に着いて行った方がいいか


「………少し辛いかもしれないが、許してくれ」


そうAに呟き
俺はAを横抱きしながら
やや小走りで保健室に向かった


「………今のは……A、か?」


誰かが見ていたのも知らず








「Aちゃん!?」

「ふな"ぁ!?顔が真っ赤なんだゾ!」

「はぁ!?ちょ、どうしたの!?」


偶然だが、保健室の前には
オンボロ寮の監督生とグリムにエースが居た


「……疲労が溜まっていたんだろう、ベッドに降ろすからシーツを引いてくれ」

「は、はい!!」


ユウが引いたシーツの上に
Aをゆっくりと降ろして
布団をかけてやった


「風邪だとしても……薬が必要だな」

「僕、エース達と購買部見てきます!!行こ、エース、グリム!!」

「お、おう!」

「すぐに持ってくるんだゾ!」


ユウ達はそう言って
保健室を出て行った

………Aの顔をチラッと見ると
先程より顔が赤みがかっている気がした


「………は…ぁ」

普段なら聞けないような
Aの弱々しい声が聞こえて
青のマフラーをぎゅっと握り締めていた


マフラー……外した方が良かったか


俺はゆっくりマフラーに手をかけると
思わず目を見開いた


「……これは…」


はだけた白いシャツから見えた
Aの首元には
何かをずっとキツく着けていたのだろう
くっきりとした古い傷跡が見えた

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今日のキーパーソン

トレイ・クローバー


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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます!中々更新できない中読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです! (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます!はい、あの欺く…のヤツです!あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします! (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に!むっちゃ真面目に!辞められないが止まらない!「うぜぇよ」(byレオナ) (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ(察し) (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊古 | 作成日時:2020年6月3日 11時

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