好感度11% ページ12
私は昔から綺麗なものが大好きだった
いつも暗闇の中で
キラキラしていて
華やかで
輝いて
美しかった
でも
私はいつも穢れていて汚かった
＊＊＊
マレウス先輩の言葉のせいで
一睡も出来なかった
「……うわぁ…酷い顔」
鏡の中の私は
目の下の隈が濃くなっていて
顔色もすぐにわかるくらい悪かった
体調も正直良くはなかった
頭がズキズキしていて
起き上がった時に目眩がしたりした
でもこんなの"今まで"に比べたら
かすり傷にもならない
私は暗示のように自分に言い続けた
「…大丈夫…大丈夫、私ならやれる」
そして
「……
自分にユニーク魔法をかけ
周りにはいつも通りの"僕"に見えるようにした
＊＊＊
「あっ!!A〜!!」
「うわぁ!?カ、カリム先輩!!急に飛びつかないで下さいよ!!」
「あっはは!悪い悪い!!」
急に飛びついてきたカリム先輩の衝撃で
僕は尻もちを着いた
すると後ろからジャミル先輩も来た
「A、怪我はないか?」
今の衝撃で頭がグラグラしてる
……なんて言わず
「はい!なんともないです」
腕をぶんぶん振りながら
僕はそう言った
「A!!これから寮で宴をするんだけど、良ければお前も来ないか?」
「あ、あー…………宴…ですか」
今は騒ぐ気力も無いし
大勢の中で宴なんて
視線が気になって楽しめたもんじゃない
……でもいつもの僕が断るのも
それはそれで
不審に思われても余計嫌だ
でも行っても空気悪くなるかもしれないし
「………え…っと」
今日によってなんで
頭がズキズキするの…
いつものように上手く言葉を出す事が
出来なかった僕は
「A…大丈夫か?」
「だいじょうぶ…です…」
そうは言ったが
視界がぼやけてきた
……どうしよう
「………カリム、先に行ってろ」
「え!!なんでだ!?」
「いいから、宴の準備はしてあるからお前は先に始めてろ」
「わ、分かった!!…A!必ず来いよ!!」
そう言ってカリム先輩はこの場を離れ
ここにいるのは
僕とジャミル先輩だけだった
今日のキーパーソン
トレイ・クローバー
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伊古(プロフ) - エワビさん» コメントありがとうございます！中々更新できない中読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 7a83a07d3f (このIDを非表示/違反報告)
エワビ - すごく面白かったです！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: 1ec29ba6ed (このIDを非表示/違反報告)
伊古(プロフ) - 杏仁豆腐さん» コメントありがとうございます！はい、あの欺く…のヤツです！あ、おじたんがいらっしゃる笑これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年8月1日 15時) (レス) id: 7463c27085 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 辞められないが止まらない。真面目に！むっちゃ真面目に！辞められないが止まらない！「うぜぇよ」（byレオナ） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - とある団員の目……アッ（察し） (2020年8月1日 11時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊古 | 作成日時：2020年6月3日 11時
