君に伝えられたらな。。。 (ページ7)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:5,184 hit

君に伝えられたらな④ ページ7

中学時代

私たちはとうとう中学３年になった

女子バレー部は順調に勝ち進み、夏の全国大会

に出場したが、

男子バレー部は強豪白鳥沢に負けてしまった

A「最近、及川くんピリピリしてるな…」

中１の時に拒絶されたがあの後からなぜか気に

なってしまうのだ

この気持ちの正体も知らずに

ある日の部活終わり私は自主練のため、体育館

に挨拶のあと向かった

及「どうしてもウシワカには勝てない…」

そう言って悔しそうに、辛そうな顔をする彼が

いた

常にヘラヘラしていたと思ったがその時だけは

違った

どれだけ努力しても天才にはなれない、元ある

恵まれた体の人に勝つのはどれだけ難しいのか。。。

彼を見ていて辛かった、私も同じ時があったから

私は彼に

「大丈夫？」と声をかけた

その時はまた拒絶されるとか思ったし、怖かった

けど、それ以上に彼が壊れてしまうと思って

及「君に心配される覚えないんだけど、ほんと

に天才はいいよね」

やっぱり同じ反応か。。でも

A「そんなことないよ！！、私は及川く

ん頑張ってるの知ってるし、私は天才でもなん

でもないよ」

私は続けた

A「凄くセットアップ綺麗だし、仲間思いだし、私は君に憧れてたの！！、それに君は1人じゃない」

彼はびっくりした様子だった

無理はないだろう、急に私が大きな声を出した

んだから

無言の間が流れたが急に及川くんは

及「……ぷっ、ハハハッw」

お腹を抱えて笑ってるのだ

私は呆気にとられた

及「……w桜木さんがそんな風に思ってるなんて

知らなかったw、俄然無敵な気分！」

A「いつまで笑ってんの！！、あと及川

くんはオーバーワークだから帰るよ」

及「そうだね、家まで送ってくよ」

A「いいよ、いいよ、悪いよ」

ーーーーーーーーー帰り道ーーーーーーーーー

及「及川くんじゃなくて、徹でいいよ」

A「分かった、じゃあ、私のことはAって呼んで」

及「改めてよろしくね」

A「…ひっく……ひっ…泣」

急に涙が溢れてきた

及「えっ、どうしたの？！」

A「…だって、…ひっく…１年の時…拒絶され…たから…泣」

及「そういえば、そうだったね、ごめんね、そ

れと今日はありがとうね」

彼は優しく笑った、

その笑顔は何よりも美しかった

そうして汗と涙と感動で私たちの戦いは幕を閉
じた

けれど、私の体にはある異変が…