社長令嬢と不良少年【半間修二】

４４話 ページ43

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それからAは魂が抜けたように大人しくなり、学校へ来ては授業を受けて静かに帰るという日々を淡々と送っていた






今までとは打って変わって無口で、まるで生きているのか死んでいるのかわからない、機械の様だった








半間もAから１m離れる様努力して、いつもの癖で話しかけないように最新の注意を払った










お互い、今までが楽しかった分、一気にどん底へ落ちた様な気がして堪らなかった









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１ヶ月も経つと、ただ淡々と日常が流れ去って行くのが感じ取れた







毎日顔を合わせ、無言で見つめ、薄く笑う







その度にAは泣きそうな顔になり、涙を浮かべてくる







Aから半間に話すことは禁止されていない






だが、半間もAも答えの返ってこない会話など、望んではいない









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そうしているうちに月日はどんどんと過ぎ去った








話をしなくなって２ヶ月が経った






Aと半間との間の妙な噂もなくなり、完全に２人の話しをする人もいなくなった






このまま一生、半間に触れる事も、声を聞くことも無いのだろうかと思うとAの瞳から涙が溢れた

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