用語説明 ページ2
【用語説明】
□浮世
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私たちの生きる世界。つまり現世、この世のこと。当企画では待ち人達の住まう世界のことを指している。今より10年ほど先の未来であり、少しばかり技術が発達している。さほど今とは変わらないが。
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あの世を指す単語であり、彼方人が待ち人をただただ待つだけの場所でもある。歩いても歩いても先が見つからない程の広さがあり、後世の端を見つけた者は未だかつて居ないそう。
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後世にある、小さな建物のこと。外観は現実にもあるような建物と変わりなく、その中には彼方人が何十人もいる。忘れ種は1人の管理人によって運営されており、他に職員等は居ない。忘れ種には一通りの安全な娯楽が用意されており、一応退屈はしない。安全な娯楽とは、読書や電子機器(音楽プレイヤーやスマホ、ゲームなど)等のことを指している。ギャンブルなどの賭け事をする行為は、後世では禁止とされているようだ。
□彼方人
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後世にて『待ち人』を今か今かと待ち焦がれている者の事。彼方人は既に浮世の者ではなく、故人。
彼方人は、後世にて待つ待ち人の一人に対して、何らかの大きく重たい感情を持っているらしい。感情の種類は恋愛、友愛、憎悪など彼方人によって様々。
彼方人は待ち人との再会を果たすと、その彼方人の魂を遺影に宿す儀式を行わなければならない。でなければ、彼方者は『故骨』と成り果ててしまい、最終的には『奈落』という、この世で最も悍ましい場所へと堕落してしまう。
□待ち人
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浮世から後世に迷い込んできた生者の事。待ち人は後世に迷い込んでいる間、その存在が無いことにされている。彼方人を後世から見つけ出すまで、元の世界(浮世)には帰ることが出来ない。待ち人の中には、彼方人の記憶が無い者もいる。
彼方人との儀式を終えた待ち人は元の世界(浮世)に戻るか、そのまま彼方人と共に過ごすかを決められる。前者を選ぶと、現実世界に待ち人の存在が戻るが、彼方人との記憶が消えてしまう。後者を選んだ場合、待ち人の存在はそのまま無いものとされ、彼方人と同じ虚界へと向かう。そこで二人は永遠の時を過ごすのだ。ずっと、ずっと。
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作者名:美味しい | 作成日時:2023年12月18日 19時