笑顔。（紫×橙） (ページ15)

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橙

ずっと、言おうか迷ってた。

でも、このまま隠すわけ行かへんし、

たぁ兄だけには伝えとこうって思ったら告白された。

紫「思い出した、記憶…？」

「よりによって辛い過去。
大毅のことも思い出した。」

紫「ゆっくり、言うてみ。」

「俺、ここに来る前、病院にいたんや。」

紫「病院、？」

「なんで病院にいるかって？精神科やねんけど、精神やられてたんちゃうかな。

でも一つ、思い出さんければよかったこと、あんねん。」

紫「なにを、？」

「俺が病院居たのは、家庭内暴力。

俺が家で倒れてるところに、大毅が来たんや、その日、遊ぶ約束してたから。

家の鍵はあいつらが出てった時に、開けっ放しだったから、大毅が入ってきて、病院連れてかれた。でも、まだ、うろ覚えやけど。」

紫「、家庭内暴、、そんな辛かったんか。」

「でも、今思い出したからって、意外と恐怖とかあらへんねん。でも、あいつら、俺のこと、ストレス発散の物にしか考えてへん。だから、俺が消えたら、また探し回って、甘い言葉かけて、連れ戻して、また…」

紫「…俺は渡さへん。照史はそいつらにも、みんなにも。俺だけの照史で居てや。」

「元々、たぁ兄のもんやもんっ、笑
でも、ここには来れへんよ。やって、俺は今、一人やないもん。

俺、大毅しか友達おらんかったらしいで。笑」

紫「今はあんな奴等と絡んだけどね。笑」

「前の自分に言うてやりたい。

人を信じることは悪いことちゃうって。」

紫「そやなぁ、笑

ま、ええんちゃう笑」

ほんと、たぁ兄って優しくて…かっこええ。

天然のとこも含め、すき。

僕、恵まれたよ。前の自分から、変われたんちゃうかな？

今は守ってくれる人が居る。
それだけでええんや。